テレビドラマ研究の教科書 ジェンダー・家族・都市

  • 青弓社 (2024年10月11日発売)
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感想 : 5
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  • 本 ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787235411

作品紹介・あらすじ

ドラマの選び方、時間軸やキャラクターの考え方などの基本的な要素を押さえたうえで、「ジェンダー」「LGBTQ」「都市」「権力」など、人文学・社会学の視点からテレビドラマを研究する方法を多くのドラマとともに案内する。テレビドラマ研究の好適な入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 「虎に翼」きっかけで今までのテレビドラマでは恋愛や結婚、女性やセクシャルマイノリティはどのように描かれてきたんだろうということに興味がわき、ちょうどそのタイミングで刊行された本だった
    おそらく本来の目的はテレビドラマについてレポートや卒論を書きたい学生さん向けだと思う。テレビドラマというものをどのように分析していけばいいのか、という説明もあり人によってはもっと深い論考を読みたいと思うかもしれないけれど、特に長年ドラマウォッチャーをしてきたわけではないという人もテレビドラマの歴史やそのなかでの特定の属性の描かれ方、そこから見える価値観の変容を知ることはできると思う
    権力と差別の項目でマイクロアグレッションについての例で「問題のあるレストラン」が取り上げられていた。この作品は知らなかったし見ていなかったので配信サービスとかで見てみたくなった

  • 【盛岡大学後援会が選定!】

    【学内から閲覧はこちらから↓】
    https://library.morioka-u.ac.jp/opac/volume/303513

    【学外からのアクセスはこちらをご確認ください】
    https://library.morioka-u.ac.jp/drupal/mebl

  • 序章: テレビドラマ研究の目的・対象・方法について
    - テレビドラマを研究する目的は、番組として成立する要因や表現している人間・社会を明らかにすること。
    - 研究アプローチとして、人文科学的・美学的アプローチと社会科学的アプローチの二つが存在する。
    - テレビドラマの研究対象を選ぶ際は、視聴率などの一般的な基準だけでなく、研究目的に基づく選択が重要。

    第1部: テレビドラマ分析のために
    物語の進行と時間
    - テレビドラマは、一定の登場人物、時間の経過、登場人物の変化が必要。
    - 物語の進行は視聴者に変化を感じさせる要素である。
    - 番組の構造として、単発ドラマ、シリーズドラマ、連続ドラマの三つに分類。

    人間関係
    - 登場人物の設定や人間関係の形成が物語の進行において重要。
    - 番組内での人間関係の描写が、視聴者の共感を得る要因となる。

    第2部: 二十一世紀日本のジェンダー・家族・都市
    - 現代のジェンダー表象や家族構造を考察し、LGBTQの理解を深める。
    - 特に、テレビドラマがどのように現代社会の家族やジェンダーを反映しているかを分析。

    第3部: 一九七〇年代から九〇年代の日本社会
    - 「俺たちの旅」などのドラマを通じて、過去の若者像や社会の変化を考察。
    - 社会的背景や歴史的イベントがドラマに与える影響を分析。

    分析方法
    - テレビドラマの分析には、物語の構造や登場人物の関係を詳しく追うことが必要。
    - 先行研究との比較や統計データを用いて、ドラマが表現する社会の妥当性を検証。

    具体的なドラマ分析
    - 具体的なドラマ作品(例: 「逃げるは恥だが役に立つ」、「MIU404」)に焦点を当て、それぞれのテーマやキャラクターの発展を詳細に分析。
    - 番組が描く恋愛や家族のイメージと、それに対する社会の反応を考察。

  • 事情で読んだが、違和感がけっこうある。

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著者プロフィール

1959年、青森県生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科教授。専攻はメディア論、マスコミュニケーション論、テレビドラマ研究。著書に『ギフト、再配達――テレビ・テクスト分析入門』(せりか書房)、編著に『メディアの卒論――テーマ・方法・実際[第2版]』(ミネルヴァ書房)、共編著に『メディアが震えた――テレビ・ラジオと東日本大震災』(東京大学出版会)、共著に『ニュース空間の社会学――不安と危機をめぐる現代メディア論』(世界思想社)、監修に『現代ジャーナリズム事典』(三省堂)など。

「2024年 『テレビドラマ研究の教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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