美輪明宏という生き方 (寺子屋ブックス)

  • 青弓社
3.14
  • (1)
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 19
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787271280

作品紹介・あらすじ

芸術家のミューズであり、悩める者のシャーマンであり、魂を揺さぶる歌手、現代の美的貧困を嘆く文筆家。その強烈にして異質な輝きがようやく受け入れられるようになったいま、その世界と生き方を多角的に照らし出し、神髄に迫る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 美輪明宏から何らかの影響を激しく受けた約20名による、それぞれの美輪考。ある者は銀巴里に突如として現れ世界を震撼させた彼を「ゴジラ」に喩え、ある者は20世紀の最後の幻想と言い、今までの数々の彼の発言を引用しながら、彼はまさに無償の愛を体現している観音様のような存在と言う。
    いずれにしても、究極のエレガンス・「美」に対する主張や姿勢の根底にあるのは「やさしさ」だろう。
    あるトークショーで及川光博が美輪に捧げた詩を朗読した時に、即興の和歌で応える粋な美輪も何とも魅力的だ。
    結ばるる 二人にあらで 君と我
    親しく語らむ なにげなき哀しみ

  • 1957年、中性的な美少年として「シスター・ボーイ」ブームを巻き起こし、68年には三島由紀夫脚本の『黒蜥蜴』で「現代の女形」としての評価を確立し、現在も性別を超越した歌手・舞台俳優として多彩な芸術活動を続ける美輪明宏。

    本書は、美輪の体現してきた美と芸術、その起伏に富んだ人生、大勢の人を引き付けて止まない魅力を、15人の論者が長短16本の文章で多角的に明らかにした評論集です。

    巻頭を飾るのは神道学者の鎌田東二氏の「美輪明宏と霊性」。美輪の自伝『紫の履歴書』を材料に観音の徒・美輪の信仰観に迫ります。続いて、美輪の芸術的足跡を丹念にたどる松本郁子「少年神から観世音菩薩へ」、30年近く人生相談を続ける美輪の資質を分析した波環「アートとしての身の上相談」、「究極の美」を追い続ける美輪に「美しく生きること」の意義を見出す鶴岡英理子「エレガンスの先駆者」などが並びます。
     
    私は美輪の過去の発言を、諸資料から掘り起こす手法で「美輪明宏と女装」「美輪明宏の女性観・性愛観」の2本を執筆しました。
    前者は美輪の「女装」の変遷過程を女装者の視点から分析し、後者は著名な社会人類学者上野千鶴子の美輪=ゲイ=女性嫌悪説を批判して、美輪の女性観・性愛観の本質を明らかにしています。
     
    美輪ファンはもちろん性別越境に関心のある方にお勧めの一冊です。

  • いろんなジャンルの人が自分の思う美輪さんを論じている・・・だけの本だった。野ばらちゃんも、やっぱり美輪さんがすきなんだなぁ。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1951年、徳島県生まれ。國學院大学文学部哲学科卒。武蔵丘短期大学助教授。著書に『神界のフィールドワーク』『記号と言霊』(青弓社)、『翁童論』『老いと死のフォークロア』(新曜社)、『場所の記憶』(岩波書店)他。

「年 『記号と言霊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

美輪明宏という生き方 (寺子屋ブックス)のその他の作品

鎌田東二の作品

ツイートする