現代アメリカ写真を読む―デモクラシーの眺望 (写真叢書)

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  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787272690

作品紹介・あらすじ

事実を伝える透明なメディアとしてデモクラシーの価値と共振/反発してきた写真は、冷戦やヴェトナム戦争によって根底から揺らぎ、別の姿を模索し始めた。1960-70年代の現代アメリカ写真に生成するデモクラシーの可能性とそのイメージを探索する。

感想・レビュー・書評

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  • 潜在的な、可能態としての世界の相貌を現出させる写真の力。
    写真は人間的な意味に収奪される以前の識閾下にある世界の眺めと手触りをとどめている。
    人間の自然な視覚は、見たいものにフォーカスを当てる。ショアなどのパン・フォーカスによる細密な表面としての世界を見ることはできない。
    ショアによれば、凹凸のない均質な肌理としての表層世界を見る者は精神によりフォーカスを合わせ直していて、その両眼にはあらゆる感覚が付随してくるのだという。
    そのような、様々な感覚が仮託されたモノの表面に眼差しで触れにいく経験、 というのが写真を見る時の不思議な感覚の一つであり、快感にも繋がっているのだと感じた。
    「撮影することは重要性を授けることである。」 ソンダグ

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著者プロフィール

1972年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学、群馬県立女子大学文学部専任講師。専攻は写真論、表象文化論。共著に『美術史の7つの顔』(未来社)、『現代写真のリアリティ』(角川書店)、論文に「ストレート写真の陥穽」(「群馬県立女子大学紀要」第28号)、「〈あわい〉の感覚、歴史の形象」(「芸術/批評」第1号)、「歴史を多様性に拓く」(「立教アメリカン・スタディーズ」第28号)、「写真読解試論」(「比較文学・文化論集」第18号)、“The Museum as an Apparatus that Leads Trends Through Discourse”(「英米文化研究」第36号)など。

「2009年 『現代アメリカ写真を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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