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本 ・本 (258ページ) / ISBN・EAN: 9784787273130
作品紹介・あらすじ
「しゃべりことばによって〈劇物語の世界〉を立ち上げるのが俳優だ」「演技の稽古は、乳幼児がことばを覚えていく過程と同じである」――。会話を積み重ねることでゼロの空間に立体的な劇物語の世界を創出していくためのコツを教える入門書・増補版。
感想・レビュー・書評
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演技とは、イメージを追う作業でなく、劇世界を現実に立ち上げることを試みることだ。言葉を吐くとは分節化する。「話し・かける」、「聞き・分ける」こと。それが真にできて初めて、実と虚との間の皮膜にある芸というものが鼓動する。
役者とは「河原者」、現実と虚構を往還する者だ。
だれに、なにを、どういうつもりで。日々当たり前にしていることを虚構に落とし込む。現実に立ち上げる。
これまで無意味に固定してしまったつまらない演技観が、根底からひっくりかえされた想いだった。
それと同時に、妙に納得させられた。
そこはかとなく感じていた「違和、対立感」、それを可視化できた気がする。
すばらしい読み物だった。この本を貸し与えてくれた演出家、岩渕幸弘に心から感謝を。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドラマや映画を見ていて、上手だなぁ下手だなぁと漠然と感じていたことの根拠がわかったような気がした。読後は、ドラマや映画の見方もちょっと変わった。
著者プロフィール
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