- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787273321
作品紹介・あらすじ
ヒップホップが語る「リアル」とは何か。移民の血を継ぐアメリカのラップ、生きるために移民を強いられたアフリカやアジアのラップ、非移民者の言葉である日本のラップ。国境を超えて五大陸に伝播し再生産されてきたラップが描く世界の「断層」を熱く追う。
感想・レビュー・書評
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自分語り5割、残りはWikipedia日英で事足りる内容5割(むしろ、Wikipediaのほうが内容豊富で、相互リンク参照しやすくてGoodだよ)。
星ゼロという評価をしたかったのだが、この文字数を書けたのは偉いと思うので、星一つとした。
ミュージックレビュー記事を雑誌に書くならこの内容でも足りるだろう。
しかし、系統だった知識を欲し、『書籍』を読む層には全く無用の紙屑である。上記内容以外の『中身』が必要だっつーのに書いてない。
たとえば、まだヒップホップという語すらなかった最初期の、R&Bやカリビアン音楽を取り入れていたころ。
マチズモ、『見て分かる強モテ』文化があったのか、なかったのか。あるとすれば、それはどういう背景によって前面に押し出されていたのか。東海岸と西海岸では発展に違いがあったのか、なかったのか。
また、主に熱狂していた若者に、どのように受容されていたのか。
……といった内容を期待していたのだが、そういう話は全然ない。
著者の自分語り交えた、名前と経歴の列記された悪文の中から読み取るしかない(ていうか読むがわは記憶総動員で思考するのに忙しくなる)。年表一枚、相関図一枚提示すれば事足りる内容を、何章も割いて、さらに前後しながらだらだら書いてある。
例えば、初期ヒップホップのカリスマ、アフリカン・バムバータ(バンバータ)を出してあるのだが。
彼のギャング団との関わりと、アフリカ旅行後の変化を語るにしろ、『その前はどうだったのか』、『どう変化したのか』を、現代史知識のない日本の読者にも理解可能なように書くべきだ、と評者は考えている。
それが書いてないのだから、悪評価やむなしだろう。
というか、何も内容が読み取れない文章である。
アーティストの略歴とアルバム名さえ列挙しときゃ事足りるレビュー記事じゃないっつーの。
さらに悪いことに、ジャンル音楽的にはどういう位置づけで、他のアーティストとの相互作用的な影響や、評価についても、書いてない(てか読みとりづら…)。
第3章までがんばってつきあったのだが、どうにも時間の浪費感がひどいため、『文化系のためのヒップホップ入門』1&2巻を読むことにした。
本作をお読みになれるのは、目からの拷問がお好きなマイナー性癖の人だけであろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゴミ屑。読む価値なし。まぁ、それは四谷い〜ぐるの講演(の体をなしてなかったが)を聴けば一目瞭然だったけれど。とりあえず関口氏はいますぐ筆か首の骨を折ってくれ。こちらとしては筆を折ることをお勧めする。とりあえず、オマエ人に何か教えるの禁止。その資格も能力も無い。
よくもここまで浅い見識で広大なヒップホップを一枚の地図にしようだなんて大それたことを試みたもんだ。結果は言論人としての遺書を残しただけですが。本文の殆どが資料の書き写しにしか読めない。それと些細な自慢話(でも、これは何故この本を書いたかという動機の部分に繋がるから必要ではある)。
そして、決定的に掛けているセンス。
とりあえず、ミキサーの手元で水こぼしたら手前の資料よりミキサーの水没を避けるようにすべきである。
ほんとゴミ。 -
【選書者コメント】ヒップホップ!「文科系のためのヒップホップ入門」とあわせて
[請求記号]7600:1058