乃木坂46のドラマトゥルギー 演じる身体/フィクション/静かな成熟

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  • 青弓社
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787274311

作品紹介・あらすじ

乃木坂46は、現代のアイドルシーンのなかでグループ全体としても個々人としても絶大な人気を獲得している。彼女たちが支持される背景には、どのような社会的な価値観の変化を見いだすことができるのか。

乃木坂46の舞台演劇への傾倒に着目して、アイドルが「演じる」ことの意味を解きほぐす。そのうえで、ミュージックビデオやドキュメンタリー、ライブパフォーマンスなどを読み解き、2010年代のアイドルシーンが築いた代表的な特徴である「選抜」「事件」「戦場」にためらいを示すことで、乃木坂46が独自の魅力を手にしたことを明らかにする。

アイドルという職能と専門性、〈少女〉とエイジズム、選抜と序列化、個々人のパーソナリティを消費対象にすることで生じる抑圧、理不尽な慣習――。アイドル文化が抱える課題も指摘しながら、乃木坂46がそれらと対峙して獲得した「静かな成熟」、それを可能にする社会的なコンテクストを浮き彫りにする文化評論。

感想・レビュー・書評

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  • 乃木坂46は本書でも触れられているAKB48との(一種の)混同や世間の秋元康アレルギーもあって精度の高い批評を受ける機会が限られてきたグループだと思う。要は女性アイドル史における転換点でありながら、その事に気付かれてすらいない。その点において非常に貴重かつ有益な論考が記された一冊。乃木坂46に限らないアイドル論としても読むことが出来、特にジェンダー論やエイジズムに足を踏み入れる第6章が興味深かった。

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著者プロフィール

1980年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。ポピュラー文化を中心にライティング・批評を手がける。著書に『「アイドル」の読み方――混乱する「語り」を問う』(青弓社)、共著に『社会学用語図鑑――人物と用語でたどる社会学の全体像』(プレジデント社)。2019年に催された企画展「乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展」(ソニーミュージック六本木ミュージアム)では解説文の作成や展示内容の選定に携わる。乃木坂46のメンバーへのインタビューやライブ評・舞台評の執筆なども多数。

「2020年 『乃木坂46のドラマトゥルギー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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