BLカルチャー論: ボーイズラブがわかる本

著者 : 西村マリ

• 青弓社 (2015年7月23日発売)

作品紹介・あらすじ

巨大な市場を作り上げ、読者と作者の境界線を溶解させて多くの人々を魅了するボーイズラブ＝BL。性描写がある男性同士のラブストーリーになぜ女性はハマるのか。歴史、基本用語、物語や攻め×受けのパターンといった基礎知識をコンパクトにまとめる入門書。

感想・レビュー・書評

[kazuosogouさんの感想 · 2019年2月12日]

BLとは「女性による女性のための男同士のラブストーリー。性描写あり」が定義。性描写ありがみそ。女性のためと定義されているが男性の読者も多い。　
セジウィックは『クローゼットの認識論』でこう論じている。「パラダイムがひとたびぼやければ、ユートピアが始まる。意味と性とは自由な遊戯の対象となるり、その中心には
、（多義的な）形式と（官能的な）実践とが、二項対立の牢獄から解放され、無限の拡張の状態を達成するのである」
著者もBLで起こったことは、まさに「意味と性の自由な遊戯」だったと書いている。さらにこう結論している「どこからでもいい。BL探検を始めよう。ベテラン読者もこれもでと違う分野に挑戦してみよう。BLはきっと新たな扉を開いて、あなたを迎えてくれる」

[一橋大学附属図書館さんの感想 · 2015年12月1日]

【選書者コメント】BLカルチャーってどんなものだろうと思って。
［請求記号］7200:952

著者プロフィール

青山学院大学文学部仏文科卒業。オタクカルチャー研究。著書に『アニパロとヤオイ』（太田出版）。

「2015年 『BLカルチャー論』 で使われていた紹介文から引用しています。」