時間SFの文法: 決定論/時間線の分岐/因果ループ

著者 :
  • 青弓社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787292339

作品紹介・あらすじ

200作品を超える時間SFを読み解き、タイム・トラベル、並行世界への跳躍、自己の重複などの基本的なアイデアや物語のパターンを紹介する。そして、物語のシニカルさやアイロニーを踏まえながら、時代感覚への批評性を秘める時間SFの魅力をあぶりだす。

感想・レビュー・書評

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  • なんか数行ずつの作品紹介かな。イマイチ乗り切れなかったよ。

  • 時間は最も身近な存在であるが、最も自分がコントロールできないものだ。故に、時間をコントロールする物語である時間SFは、様々なSFジャンルの中でも魅力的なものになるのだと思っている。一方で、目に見えない時間が自然法則に逆らって動く様は、なかなか想像しにくい。本書を読んだきっかけは、難しく感じる時間SFをもっと楽しめるようにと考えてのことだ。様々な作品の解説があり、なるほどと思うところもあったが、決定論というほどではないし、文法というのもよく分からなかった。結局、多くの作品を読むことが、より深く時間SFを堪能するための王道だと思った。人はこれを「急がば回れ」という。

  • 時間SFを類型化し,それぞれのパターンの特徴を2,3述べているに過ぎないのに極めて冗長.挙げられている特徴も平凡.これを読むくらいならば,時間SFの名作を読もう.

  • 目次
    序章 時間SFと時間感覚
    第1章 ジャンルを俯瞰する
    第2章 タイム・パラドクスと決定論的世界
    第3章 時間SFとニヒリズム‐価値意識の惑乱 
    第4章 物語論としての時間SF-読みのシニシズム 
    終章 時間の味わい-感覚的な悦びをもたらすテクスト

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著者プロフィール

1957年生まれ。和光大学表現学部教授。専攻は社会理論、社会思想史。著書に『SFで自己を読む』『SF映画とヒューマニティ』(ともに青弓社)、『響きあう異界』(せりか書房)、『消費・戯れ・権力』(社会評論社)、訳書にダニエル・ダヤーン/エリユ・カッツ『メディア・イベント』、マーシャル・マクルーハン/ブルース・R・パワーズ『グローバル・ヴィレッジ』、リチャード・ダイアー『映画スターの〈リアリティ〉』(いずれも青弓社)など。

「2015年 『時間SFの文法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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