絶版文庫万華鏡

  • 青弓社 (2022年1月17日発売)
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本 ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784787292636

作品紹介・あらすじ

岩波・新潮・角川ほかの老舗文庫から春陽堂文庫、金星堂名作叢書などの失われた文庫まで、戦前から現代までの絶版文庫から厳選した91作品を解説する古書好き・文学好きは必読のガイド。文庫を軸に出版史の一側面も照らし出す。秘蔵の貴重な書影も多数所収。

感想・レビュー・書評

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  • 絶版文庫万華鏡 | 青弓社
    https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787292636/

  • 絶版文庫の山から選んだ、名作・傑作91点を紹介し、解説。
    第1章 戦前の絶版文庫 1910―45年
    第2章 戦後の絶版文庫 1945―90年
    第3章 新しい絶版文庫 1990―2020年
    適宜、本文中に参考文献有り。
    老舗文庫から失われた文庫まで、数々の絶版文庫から、
    91点を紹介し、当時の出版事情も含めて解説する。
    古書好きには堪らないであろう作品の絶版文庫紹介本です。
    戦前のアカギ叢書、改造文庫、春陽堂文庫等の、
    貴重な文庫の数々。戦前戦後の文庫でも、既に無かったり、
    絶版や品切れになった文庫が次々に登場します。
    勿論、単行本や全集、図書館の蔵書やネット等で読める
    作品もありますが、文庫で手に取って愉しんでみたくなる。
    また、その文庫でなければ読めない作品もあります。
    だから、出版社の目録を読んで、品切れの多さに涙した
    こともありました。デュマの『王妃の首飾り(上・下)』や
    学研M文庫の伝奇の匣シリーズは既に絶版なのか~。
    ここで紹介されている作品には、革命文学や抵抗文学、
    深刻で暗いもの、差別用語と偏見等、現在に文庫化するには
    難なものもあります。う~む、蘊蓄満載だなぁ。
    文学館や小出版、同人誌等の発行の、部数の少ない文庫に、
    他では未収録の作品が載っていることは初耳でした。
    但し、時折り出てくる、詳細は著者の他の本でというのは、
    現時点での興味をはぐらかされる感じがして、残念。

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著者プロフィール

1962年、愛知県生まれ。中京大学経済学部教授。専攻は国際経済学。著書に『絶版文庫万華鏡』『絶版新書交響楽――新書で世界の名作を読む』『辺境・周縁のクラシック音楽2――中・東欧篇』『辺境・周縁のクラシック音楽1――イベリア・ベネルクス篇』『クラシックCD異稿・編曲のたのしみ』『絶版文庫交響楽』(いずれも青弓社)、『現代経済の諸問題と国際労働移動』『環境、貿易と国際労働移動』『国際労働移動の経済学』(いずれも勁草書房)、『The Economics of International Immigration: Environment, Unemployment, the Wage Gap, and Economic Welfare』(Springer)、共著に『クラシック偽作・疑作大全』『クラシックCD異稿・編曲のよろこび』『絶版文庫嬉遊曲』『絶版文庫四重奏』『絶版文庫三重奏』(いずれも青弓社)、『イタリアから学ぶ外国人労働者問題』(創成社)ほか多数。

「2025年 『世界文学全集万華鏡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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