最上階の殺人 (Shinjusha mystery)

制作 : Anthony Berkeley  大沢 晶 
  • 新樹社
4.18
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  • 本棚登録 :72
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787585080

作品紹介・あらすじ

最上階のフラットに住む女性が殺され、室内が荒らされた。裏庭に面した窓からはロープがぶら下がっていた。スコットランドヤードの捜査に同行したロジャー・シェリンガムは、警察の断定に数々の疑問を持ち独自の調査を開始する。

感想・レビュー・書評

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  • 中盤辺りから「神作品では?」と意識し始める。ハードルを上げすぎると、いいことはないだが。
    本を閉じた瞬間「紛れもない神作品であった」そう思える満足感でみたされた。

    マンションの最上階で起きた強盗殺人。名探偵シェリンガムは、警察に依頼されたわけではなく『警察のお仕事体験』といわんばかりのお客様ぶり。シェリンガムの扱いといい、彼のお邪魔具合といい、微笑ましい。

    疑問を抱いたシェリンガムは、独自の捜査をはじめる。
    これがまた口八丁手八丁で痛快爽快なのだ。マンションの住人を手あたり次第に調査。嘘を重ねまくりの名探偵は、他愛もない会話から事件の糸口を見つけようとする。
    被害者の姪であるステラを秘書においてからの捜査は、さらに爆笑である。
    シェリンガムという特異な名探偵を、相棒には程遠い彼女のキャラクターが、特有のある性質を大いに引き出している。

    全うな?捜査の先に訪れる解決。衝撃は計り知れないものがある。この計り知れないというのが普通の名探偵ものとは一線を画くのがまたバークリー。
    2017年に読んだベスト「第二の銃声」のアレを上回ってくるとは。

    笑撃ともいえるこのエキセントリックなラストの心地よさと肩を並べる作品は他にあるのだろうか?おそらく未読のバークリー作品にしかないのだろう。
    オールタイムベスト。といってもいいくらい私の中で完全無欠の作品であった。

  • 著者の『地下室の殺人』を読んだ勢いで、翌日に一気読み。刊行は、『最上階の殺人』のほうが一年早いよう。
    『地下室』はモーズビー主任警部を中心とした警察小説の印象なのに対し、『最上階』はシェリンガムの個人的な調査を描いた探偵小説。タイトル・内容ともに対称的。

    この作品単体でみると、キャラクターの魅力が素晴らしい。特に、探偵役シェリンガムと秘書ステラの会話が愉快。ステラさんが登場するシーンは、ほぼノンストップで読んだ。
    物語としても、本格ミステリでありながら、ロマンスあり、ユーモアあり、コメディかと思わせる結末もありと、非常に面白かった。
    海外ミステリはまだ30冊程度しか読んでいないが、今はこの作品が最も好き。

  • [ 内容 ]
    最上階のフラットに住む女性が殺され、室内が荒らされた。
    裏庭に面した窓からはロープがぶら下がっていた。
    スコットランドヤードの捜査に同行したロジャー・シェリンガムは、警察の断定に数々の疑問を持ち独自の調査を開始する。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 再読。ステラたんが可愛すぎて本筋がどうでもよくなる勢い。そして笑撃のラストへ。

  • コメディミステリーですね。

    バークリー作品の中では個人的に一番だれてしまった。

    まだ、試行錯誤とヴェインとパニパーが未読だが。

  • 米澤穂信の100冊その35:ミステリをメタ的に捉えて洒落のめそうという場合、意識してしまう。とのこと。

  • ステラのキャラが凄く良い。こういうクールで理知的な女キャラって近代にしか出てこないと思ってた。あとオチが最高w

  • 最上階のフラットに住む女性が殺され、室内が荒らされていて、裏庭に面した窓からはロープがぶら下がっていたのです。
    スコットランドヤードの捜査に同行したロジャー・シェリンガムは警察の断定に数々の疑問を持ち独自の調査を開始します。
    シェリンガムの推理が楽しいです。
    妄想を膨らませて事件を複雑化させるシェリンガムですが、そのシェリンガムの推理が非常に面白いです。
    シェリンガムはよくぞここまで事件を複雑にしてくれましたね。

  • 一見地味な事件が実は天才的犯罪者による巧緻を極めた事件というのはよくあるパターンなんだけど、これも最後まではそういう雰囲気をかもしだしつつ最後には見事な肩透かしを食らわせられる。それがまた気持ちいい!相変わらずな迷探偵っぷり。今回シェリンガムに視点が固定されていてその思考過程や捜査が語られて純粋に近い論理的推理小説を見せてくれる。ま、それが壮大なミスディレクションなんだけど。他の部分もユーモアやらなんやらで読むのが面白いこと!やっぱバークリー最高!

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