カラスのお宅拝見! (Deep Nature Photo Book)

著者 :
  • 新樹社
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本棚登録 : 46
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787585936

感想・レビュー・書評

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  • いくら(偏見の目)を捨てて見るんだ!

    と、心に言い聞かせても、カラスの赤ちゃんを可愛い♪とは思えなかったのが残念だった。

    …が。
    そんな人からキモイだの、不気味だの、変な声だの思われようとも、落ち込まず、(落ち込んじゃいないか。)
    一生懸命、知恵を凝らして巣作りし、子育てしているカラスの生態を眺めていると、
    なんだか、とても愛おしい気持ちになった。

    北は北海道から南は沖縄まで、当然高い所に巣作りしているため、危険な木登りも必然となる。
    そんな大変な思いまでして、
    カラスの巣を撮影、研究し続けてきた著者にもきっと、
    カラスへの直向な愛があったからであろう。

    巣を良く観察すると、その作られている材料や作り方により、たくさんの事が推測されるのが面白い。
    (人の暮らしと密接に関わっている事が良くわかる。)

    あ、そうか。
    人は(それが嫌だ…)と、言ってたんだっけ。

    この本を見れば、
    (可愛い赤ちゃんを育ててやってくれよ。)と、少しは歩み寄れる事が出来る様に・・・。
    は、ならないかっ。^^;

    (一線を引いても、上手に付き合っていきたいものですが。)

  • 人間の生ごみを食べ、環境のクリーニングをしているカラス、カラスほど人間のことを観察している動物はいないとのこと。著者は、逆に、30年以上かけて北海道から九州までカラスの巣観察の旅に。すごいです!高い木の上が多いそうです。工芸品のような巣もあれば、手抜きの粗雑な巣もあるそうです(^-^)卵は4~5個が多いですね。ヒナが餌を待つ姿、可愛いです。巣材を見ると、カラスが人間一人一人を見分けて行動してることがよくわかるそうです。蜘蛛の巣もすごいと思いますが、鳥の巣、カラスの巣、本当にすごいです(^-^)

  • 人とは違う視点から物事を捉えると、ここまで面白く興味深い結果が得られるのか…とただただ感心。
    たかがカラス、されどカラス。
    烏、鴉と漢字も複数あるように、人間の生活を巧みに利用した彼らの暮らし。
    人間の自然に対する無関心が、カラスの棲家をここまで近くにさせてきたのですね。
    巣の素材がありえないほどの人毛とか、怖すぎる!近くに死体でもあったのかもいうコメント…小説のタネに使えそう(笑)。
    著者のコラムやコメントがとても面白かったです。
    オススメ。

  • 巣を直接木登りして写真撮ったというだけあって生々しい、遠景写真みるとよくもここまで…と感心した。

  • 全国津々浦々巣を探し、写真に収めてきた作者に感謝!!

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:488.99||M
    資料ID:51000130

  • いちばん身近な敵だ。敵を知りたい気持ちで目が離せなかった。ブログでも紹介しています。http://ikimonotachi.blog10.fc2.com/blog-entry-1019.html

  • カラスの巣って個性的!
    卵の色や模様もさまざまでおもしろかった。
    (10.06,08)

    遠いほうの図書館。
    (10.05.22)

  • <図書館で借りた>

    カラスって賢い。
    近所に犬がいたら犬の毛を拾って卵用クッションに使う。
    ハリガネハンガーもムダにしない!
    益々興味津々。

  • 著者・宮崎学さんが30年に渡って撮りためた日本全国のカラスの巣の写真集。
    宮崎学といっても、『突破者』で知られる評論家とは別人で、長野県伊那出身の写真家。猛禽類など、動物の写真が有名で、ご本人は「自然界の報道写真家」と称している。

    カラスはかつて、人里近くには住まないものだったという。そういえば童謡『ななつの子』でも「山の古巣へ行ってみてごらん」だった。それが近年、人家のすぐ裏や駅の構内を巣とするカラスが増えたのだそうだ。なぜかと言えば、人が無関心になったから。子どもたちも木に登ったりして遊ばなくなった。自分の家の庭に巣があることに気がつかない人も結構多いらしい。人をよく観察しているカラスは、人の無関心をよいことに人里に営巣し始めた。その方が餌を採るのも簡単というわけだ。

    著者は早春、まだ葉が生い茂らない頃に、巣を見つけては木に登り撮影する。カラスの巣は、材料もさまざま(ハンガー、化繊綿などの人工物や、動物の毛や植物の蔓など)だったり、雑な作りのものと几帳面に作ってあるものとがあったりで、興味深い。卵の色も大まかに濃緑系とうすいブルー系があるそうだ。一見、似たような写真が並んでいるけれど、いろいろな発見があって滅法おもしろかった。

    *各巣には、撮影日・(カラスの)種類・樹種・巣の高さ・巣のサイズ・巣材・コメントといった基本データがついている。巣の高さがこともなげに8mとか15mとか書いてあるのだけれど、一体どうやって測るのかしらん・・・? ロープとかを垂らすのかなぁ? 巣材も人毛くらいは判別できそうだけど、タヌキの毛と犬の毛と、自分だったら区別できるかなぁ? いや、そもそも木の種類がわからないや。何だか自然観察の基本力を感じる。

    *濃緑の卵とうすいブルーの卵はどちらも全国に分布しているそうだが、局所的に分布の偏りがある。これは「人の流れ」と関係があるのではないかと著者があとがきで述べている。街道に沿って、一方の系統の卵が見られ、街道から離れると別の系統になる場合があるそうだ。DNAなんかを調べたらおもしろいのではないかというが、確かにおもしろそう。でも予算を取るのが大変かなぁ・・・?

    *そんなこんなを考えつつ、夕方の犬の散歩。何とはなしに巣を探してみたら、あったあった、ありました! 川縁の並木に鳥の巣一つ発見! カラスの巣かどうかはわからないけれど、何だか嬉しかったのでした♪

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プロフィール

1945年京都府生まれ。早稲田大学中退。父は伏見のヤクザ、寺村組組長。早大在学中は学生運動に没頭、共産党系ゲバルト部隊隊長として名を馳せる。週刊誌記者を経て家業の建築解体業を継ぐが倒産。半生を綴った『突破者』(南風社、のちに新潮文庫)で衝撃デビューを果たし、以後、旺盛な執筆活動を続ける。佐藤優氏との共著に『「殺しあう」世界の読み方』(アスコム)、『戦争と革命と暴力』(祥伝社)などがある。

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