となりのツキノワグマ (Deep Nature Photo Book)

著者 :
  • 新樹社
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本棚登録 : 52
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787586056

作品紹介・あらすじ

斬新奇抜な発想と卓越した撮影技術で、知られざるツキノワグマの実態を痛快に照らしだした衝撃の写真集。一歩山へ入ればクマはいる、あなたの隣に。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。動物園でしか見たことの無いツキノワグマだったが、写真の三脚と対比すると想像していたより大きかった事に驚愕。その攻撃力の高さ(頚動脈を~のくだり)にも驚く。羆は恐いと思っていたが、ツキノワグマを舐めていた。そして、その行動範囲が人間の生活圏と重なってる部分が多い事もはじめて知った。山道の遊歩道を朝9時におさんぽしているツキノワグマ親子…もし人間と出会っていたらと思うと、怖い。
    しかし、写真に写されるツキノワグマたちの姿は、とても愛嬌があってかわいらしい。写真で見るからだろう。はたして対面した時にそう思えるだろうか?

    共存について、もっとちゃんと考えるべきではないかと思わせてくれる良書だった。
    田舎で、クマ棚、見たことがあるような気がする…

  • 2013.6.16
    まさかツキノワグマが増えているなんて。そして、人との近さ。こんな大きな動物がいっぱいいるなんて日本も捨てたもんじゃない。

  • 一冊まるごとツキノワグマ。カメラをかじってみたり、いろんな糞の写真があったり、餌を食べている姿、いろんな月齢のクマ、解体されるクマの内臓・骨・・・ ツキノワグマ堪能。

  • ただのクマの写真集かと思っていたが、ツキノワグマや森について深く考えさせられた本である。
    クマがある地域に生息しているかを調査するのに巣箱を使用したのにはなるほどと思った。

  • 中央アルプス付近のクマたちの生態を調査した本。
    写真がたくさん。
    写真のクマたちの生き生きとしていること感激しました。
    三脚で立てたカメラに興味を示すクマの仕草は、人の子どもと同じ。好奇心のかたまりです。

    人とクマの生活圏が重なり合っていることには驚いた。
    クマと隣り合って暮らしている人たちは、ほとんどそのことに気が付いていないようである。驚きです。

    著者は、生態系を理解する視点で写真を撮り続けている。
    一方、「クマは稀少動物」というのは既成概念ではないか」と主張する。
    長野県のツキノワグマ推定生息数は1300~2500頭。著者は自らの調査の結果から「そんなに少ないはずはない」と考えている(「一桁違う」かも、というくらい、研究者と著者の間に推定数の開きがある)。
    少ない推定生息数は、研究者が意図的に低く見積もった数字をクマの保護を叫ぶ人たちが利用しているだけではないか、と推測している。
    僕は著者の「こういう姿勢が自然の実態から目をそらし、都合のいい概念論をはびこらせてしまう原因だ。見るべきものはきちんと見ていくことが、何より必要なのに」という意見に納得した。

    クマの性識別も難しいらしく、カメラのセッティングを工夫した「タマミール」という撮影装置で、性器を撮影することに成功している。「タマミール」のネーミングに笑いつつも、「ここまで追求することは自分にはできないなぁ」と感服しました。

    著者の宮崎氏は『カラスのお宅拝見!』という本も出している。
    これも、たまらない!
    北海道から沖縄まで、カラスの巣の中を撮影している。そこから、カラスと人の暮らす環境が見えてくる。
    宮崎氏、すごい人です。

  • 10/08/15 フィールドワークの見本。「手段にとらわれず、とにか     く探ってみようという好奇心と行動力・・・」「いな      い」から「いる」への発想転換力。

  • おもしろすぎて目が離せなかった。ブログでも紹介しています。http://ikimonotachi.blog10.fc2.com/blog-entry-1019.html

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プロフィール

1945年京都府生まれ。早稲田大学中退。父は伏見のヤクザ、寺村組組長。早大在学中は学生運動に没頭、共産党系ゲバルト部隊隊長として名を馳せる。週刊誌記者を経て家業の建築解体業を継ぐが倒産。半生を綴った『突破者』(南風社、のちに新潮文庫)で衝撃デビューを果たし、以後、旺盛な執筆活動を続ける。佐藤優氏との共著に『「殺しあう」世界の読み方』(アスコム)、『戦争と革命と暴力』(祥伝社)などがある。

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