遣唐使物語 まなり

  • 新樹社 (2010年9月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784787586063

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の“こんな本を読んでみよう”のコーナーで見つけた伝記絵本。

    我が国が倭国と呼ばれていた頃、政治や法律の仕組みは、まだ完全なものではなかった。
    そのため、国としての制度が整った唐に決まりや文化を学ぶ必要があった。

    630年から約200年の間に15回の派遣。
    嵐で沈んだり、行方不明になったり、遠くの島に流れ着いたりした遣唐使船もあった。
    40隻のうち12隻は日本へ帰ることができず。
    阿倍仲麻呂は帰れなかった一人。
    帰れたのは、吉備真備、玄昉、最澄、空海、鑑真…帰国後の活躍はめざましいものであった。

    遣唐使船に乗ったほとんどの人には名前の記録がないが、2004年秋、中国西安で不思議な石が見つかる。
    それは亡くなった人の生前の功績を称える墓誌。そこに、「井真成(いのまなり)」の名前と、倭国ではなく「日本」という国号が彫られていた。

    真成は綿の花と出会う。
    種を植え、実から白い糸を紡ぐ。
    綿糸を染めて、たくさんの人に美しい木綿の衣服を着せたいと思った。
    真成が求めるのは故郷の優しい色。
    真成にしか作り出せない、故郷を思う心の色。
    懐かしい河原の色を思い浮かべながら、どんぐりや桃の木、梅や杏、びわから色を作り出した。

    遣唐使のおかげで、日本という国の基礎ができたと言っても過言ではないと。
    命をかけて中国に渡り、彼らの「日本のために頑張る」という使命感や夢に思いを馳せた。
    絵も真成が作り出した色のような、優しい色使いであった。

    文:川上 恵
    絵:鈴木靖将

    • なおなおさん
      あおいさん、分かりましたか^^;?
      コラージュアプリから夏バージョン情報が入り、「これだー!」と飛びつきました。
      そして今日もまたスイカを買...
      あおいさん、分かりましたか^^;?
      コラージュアプリから夏バージョン情報が入り、「これだー!」と飛びつきました。
      そして今日もまたスイカを買いました。
      あおいさんにもどうぞ(っ・ω・)っ【】
      Manideさんにも(*゜▽゜)_□ ムフフ…
      2024/07/19
    • Manideさん
      ほんとだ、スイカだらけだ。
      なんか、ちょっと、食べたくなります(笑)
      ほんとだ、スイカだらけだ。
      なんか、ちょっと、食べたくなります(笑)
      2024/07/19
    • aoi-soraさん
      ありがとう
      いただきますっ⊂⁠(⁠・⁠ω⁠・⁠*⁠⊂⁠)
      Manideさんも頂いてね^⁠_⁠^
      ありがとう
      いただきますっ⊂⁠(⁠・⁠ω⁠・⁠*⁠⊂⁠)
      Manideさんも頂いてね^⁠_⁠^
      2024/07/19
  • 遣唐使
    小学校でも習う阿倍仲麻呂や吉備真備と共に唐に渡った井真成(いのまなり)を描いた絵本。西暦717年、19歳で唐へ渡り、36歳の若さで現地で亡くなった。何度も失敗し犠牲を払いながら唐へ向かった遣唐使について知ることができる。(i44)

  • 遣唐使船に乗り唐へ渡った人たちはほとんど名前がわかっていない。
    そんな中、2004年西安で一人の日本人墓誌がみつかる。
    「井真成」
    玄宗皇帝に技術を買われた真成は衣裳係として重用されるも
    若くして病に倒れたため日本に戻ることはなかった。


    名もしれず水夫として働いた人々がいて、海にのまれた船があり、志を高く持ち文化を日本に伝えた人がいて。
    海原へ漕ぎだすことの不安や未知の文化への期待、希望、夢、情熱
    そういった思いを感じずにいられない。
    人の思いは尊いものだ。

    井真成(セイシンセイ)大阪藤井寺出身の人物だったとのこと。

    奈良に関係がなくもないなと思って読んでみたら大変よい作品だった。
    知ることは大切なこと。
    どこかで紹介できたらいいなと思う。

  • 717年、井真成は遣唐使として遠い唐の国へむけて出航した。荒海や悲しい出来事をのりこえて、やっと唐にたどりついた真成は、日本にはないめずらしいものをさがしはじめる…。阿倍仲麻呂や吉備真備といっしょに唐に渡り、綿花の種を日本に伝えた井真成の生涯。

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