でんでんむしのかなしみ

著者 :
  • 新樹社
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本棚登録 : 183
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784787586193

感想・レビュー・書評

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  • 〝一匹の<でんでんむし>がありました。ある日、そのでんでんむしは、大変なことに気がつきました「私はいままで、うっかりしていたけれど、私の背中の殻の中には、悲しみがいっぱい詰まっているではないか」...この悲しみは、どうしたらよいのでしょう...〟殻いっぱいに詰まった悲しみを背負ったカタツムリの“苦悩の末の悟り”を滲ませた<新美南吉>さんの、心にせまる童話絵本です。

  • 小さな子供にもわかりやすい作品でした。他人を知る事で自分を理解できる。

  • でんでんむしが、皆それぞれにかなしみを背負っていることを悟って、自分のかなしみを受け入れるまでの話。
    「かなしみ」とは具体的になんなのか説明されていない。絵でも青色メインでぐしゃぐしゃとしたものが描かれているだけだ。だから読むひとは、それぞれ自分の抱えるかなしみを思い出しながら読むことになる。
    嘆いたところで、でんでんむしは殻を捨てるわけにいかない。最後に「なげくのをやめた」場面の色は明るく、救いを感じさせる。

  • 素敵な考えです
    でも、ひねくれ者の私は、「そうじゃない、私は私の悲しみが悲しい 人は関係ない」って、思ってしまうのでした

  • 新美南吉の名作。表紙を見て、新美南吉らしくないかと思ったが、実際に読んでみると、意外と合っているように感じられた。

  • 2023年6月7日(水)朝学
    4年A組
    4年生の国語の教科書に『ごんぎつね』が載っていることもあり、今日はこの本を選んでみました。
    色づかいやページごとのお花の絵が、とてもきれいです。
    まず最初の一文、「でんでんむしが ありました」に、「えっ、『ありました』? 『いました』じゃなくて?」と反応する子が。
    確かに今では、あんまり使わないですもんね。
    気になったようです。
    発言してくれると、こちらも「なるほど」と思わされることがあります。
    そのあとは、しんみり静かに聞いていて、最後にはホッとした様子も見て取れました。
    読み終わったあと、「『かなしみ』って、何やったんやろ?」とつぶやきの質問がありましたが、「なんだろうね」と返すにとどめました。
    これから、自分たちで知っていくことかもしれません。
    (読み手:H)

  • 《調剤薬局》【再読】でんでん虫の悲しみが、癒えますように。

  • 新美 南吉 (著), 鈴木 靖将 (イラスト)

  • 4分

  • 読み聞かせ。3分。かなしみを背負ったでんでんむしが周囲にきいていくことで他のかなしみにも気づく。

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著者プロフィール

1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。

「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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