クルディスタンを訪ねて―トルコに暮らす国なき民

著者 :
  • 新泉社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787703002

作品紹介・あらすじ

「世界最大の国なき民」-クルド民族。現在、クルド人の土地=クルディスタンはトルコ、イラン、イラク、シリアなどの国境線で分断され、それぞれの国では同化政策や差別に直面している。クルディスタンを訪ね続ける写真家が綴った、トルコに生きるクルドの人々の文化、生活の素顔、背負い続ける苦難の現実、そして出会いと旅の記憶-。

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  • 「世界最大の国なき民」クルド民族。現在、クルド人の土地=クルディスタンはトルコ、イラン、イラク、シリアなどの国境線で分断され、それぞれの国では同化政策や差別に直面している。クルディスタンを訪ね続ける写真家が綴った、トルコに生きるクルドの人々の文化、生活の素顔、背負い続ける苦難の現実、そして出会いと旅の記憶。
    (2003年)

  • 出版されたのは2003年なので、今のトルコにおけるクルド人の置かれている状況がどうなっているかはわからない。
    エルドアンが排外主義を煽って支持を集めるような人でさえなかったら…権力者が排外主義や差別主義によって力をつけるのは、日本でも起こりうることなのが恐ろしい。

  •  国を持たない民族としては世界最大といわれるクルド民族は、チグリス・ユーフラテス川の上流地域に古くから暮らしてきた先住民族だ。彼らの居住地はクルディスタン(クルド人の土地)と称されてきたが、第一次世界大戦後、その土地はトルコ、イラン、シリアなどの国境線で分断される。そして、それぞれの国内でマイノリティとなった彼らは、同化政策や差別、そして熾烈な迫害に直面してきた。
     本書は、今は写真家となった著者が何年にもわたってクルド人たちの住む町を訪ね、ジャーナリストでもなく、支援者でもなく、「ただの旅行者」として、名もなきクルド人たちと向かい合いあった貴重な記録だ。
     本書から発せられる、静かな溜息のようなクルド人の叫びに、著者のペンが共鳴している。

  • 7ポンド

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