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- Amazon.co.jp ・本 (498ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787708090
作品紹介・あらすじ
現代の思想・学問を成り立たせている抽象的言語の本質を追究した、言語論の古典的名著。
感想・レビュー・書評
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原著1923年。この訳書も最初は1936(昭和11)年に出版されたのを、のちのち改訂を加えられたものらしい。
そのため、妙に翻訳が古くさく、読んでいて引っかかるものを感じた。しかし、読みにくいのは翻訳のせいだけでもなく、原文自体が分かりにくい文章なのかもしれない。
本書は「<意味>とされているものは一体何か?」という問いを提起する意味論の草分け的な書物であるらしく、その論述は言語哲学や記号論と重なるものがある。当時は記号論もまとまった著作は無かったのかもしれない。
本書が出版されてから、これを叩き台として様々な議論が展開し、諸々の著作も出現してきたのだろう。
本書自体には、さほど明確な解決が記されているわけではない。ただ、<意味>なるものを単純な<指示>機能だけでなく、<象徴>という概念で捉えた点はめざましい。
そうした点を噛みしめつつ、本書の思考には限界があることを認めながらも、まあまあ、楽しんで読むことは出来た。出来れば新訳が出て欲しかったところだが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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