千年の旅の民―〈ジプシー〉のゆくえ

著者 :
  • 新泉社
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本棚登録 : 28
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787710161

作品紹介・あらすじ

伝説と謎に包まれた"流浪の民"ロマ民族(ジプシー)。その真実の姿を追い求めて-。東欧・バルカン半島からイベリア半島に至るヨーロッパ各地、そして一千年前に離れた故地とされるインドのタール砂漠まで。差別や迫害のなかを生きる人々の多様な"生"の現在をとらえた珠玉のノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • フラメンコはジプシーの音楽。
    ロマはいろいろな土地を訪れ、出会う異文化と摩擦を起こしてきたが、一方で異文化を自分たちの内側に取り込むことで生き抜いてきた。彼らは異文化と対決する道を選ばず、受け身で柔軟に総体した。さらには自己と他者の文化をミックスしながら、どこにもない唯一のオリジナルの文化を生み出してきた。それらを可能にする才能も備わっていたが、それは同化ではなかった。彼らはロマとしてのメンタリティを失わなかった。

  • (チラ見!)

  • 不耕不住の サンカ の民を思いながら
    読んでいた

    「同じ神に祈り、同じ民族を確認し、同じ領土の国家を創り、そこに住み、何かに帰属していることで自分を意識する。どこかに所属しているという安心感。そのために仲間を作り、また、仲間と他者を区別する。区別して、他者を攻撃していないと仲間との絆が成り立たないほど、本当は嘘っぱちで脆弱な結びつきにわれわれの暮らしは依存しているのかもしれない。考えてみれば、たかだか二十世紀になって、つくられた価値観だ。」p171
    「むりやりどこかに帰属しているヨーロッパの中で、国家にも民族にも宗教にも、どこにも帰属しないということが、ロムがロムとして存在する最も平易なことだったのかもしれない。」

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著者プロフィール

1965年生まれ。フォトジャーナリスト。新聞社勤務を経て94年よりフリーランス。国内外のドキュメンタリー取材を中心に活動。著作に『ベトナムの食えない面々』(めこん)、『千年の旅の民 〈ジプシー〉のゆくえ』(新泉社)、『満腹の情景』(花伝社)、『メコンデルタの旅芸人』(コモンズ)など。ホームページ:www.pjkimura.net

「2019年 『米旅・麺旅のベトナム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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