他界へ翔(かけ)る船―「黄泉の国」の考古学

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  • 新泉社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787711021

作品紹介・あらすじ

古墳時代研究への問いかけ。船形をした木棺や埴輪、墓室に描かれた船画、円筒埴輪に刻まれた船…船は霊魂を黄泉の国へといざなう。人々は魂の行方をどこに求めたのか。考古学がこれまで傍観してきた往時の「こころ」を探り、古代人の他界観を追究する。

感想・レビュー・書評

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  • 学生の頃、先生に勧められ読んだときにはちっとも理解できなかった。
    しかし、数年経った今、なぜか急に読みたくなったという。
    「アジサシを抱く少年」という章が、特に印象的だったからかもしれない。

    内容の七割ぐらいが「古墳と発掘された埋葬品」についての記述。
    当たり前だが、文字が定着する前の時代は↑から、色々と推理しなくてはならないわけで。
    それは、大変だなと感じた。

  • 5世紀中葉から後葉にかけて古墳の副葬品の埴輪に「椅子の上に首長、武人・みこ・力士」が出現する(それまでは「舟・居館・椅子・高殿」)との記述があって、和珥族台頭時期と重なるww

    私にとって最も画期的だったのは各地で舟形棺の葬送が行われていた事実。船は丹塗りの痕跡があるとか。
    三浦半島と房総半島南部の洞穴では5世紀から7世紀にかけて行われていた、という時期も示唆的。

    それにしても、日本の考古学の混乱は、全国の遺構を同一部族のものととらえて解釈しようとするからかも、と思わせられました。

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