ブッダの〈気づき〉の瞑想

  • 新泉社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787711861

感想・レビュー・書評

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  • 意識的な呼吸を続けるうちにそれはさらに規則的になり、安らぎと喜びが生まれることで、呼吸も刻一刻と安定していきます。呼吸を通じて私たちは自分に還り、体と心の統一を取り戻すことができるのです。身心が一体になってはじめて、命の本質であるこの今に起こっている出来事と、本当につながることができます。

    身体と心が一体になったとき、感情、心、身体の傷の癒やしがはじまります。それらが分離している限り、この癒やしは起こりません。

    四無量心の慈悲喜捨:他者の幸福のためにもつ無制限の利他心のこと。人の幸福を願う心(慈)、人の苦を取り除く心(悲:悲しいではなく思いやりという意味)、人の幸福をともに喜ぶ心(喜)、執着を捨てた平等で穏やかな心(捨)の4つを言う。

    怒っているときの行動・言葉・心の作用は、まわりまわって私達を地獄へと導きます。無間地獄を目にしたことがなくても、怒っている人を見れば、その人が灼熱の地獄にいることが明らかです。無間地獄は怒りと憎しみという素材でできています。怒りのない冷静かつ爽やかでまっとうな心は、十一の健全な心の現れのひとつに数えられます。怒りがないこと。それは真の幸福のもとであり、慈しみと思いやりの基盤なのです。

    ※P171まで読了

  • 「四念処経」という原始仏典をベースに、さまざまな種類の瞑想法が紹介されています。
    いわゆるヴィパッサナー瞑想、不浄観、慈悲の瞑想など。

     なにやらとりとめがなく思えるので、詳しくない方には取りつきにくいのではないかと危惧します。

  • 翻訳についてだが、アーナ+パーナでアーナパーナサティとあるが、正しくはアーナ+アパーナでアーナーパーナサティではないのか?

  • この本は四念処経という仏典を翻訳したものです。
    サラッと読んで終わりな本ではありません。
    瞑想の実践本です。

  • ブログに投稿。これからの実践研究に大きな希望が持てる。
    http://ichitokukai.seesaa.net/article/469821654.html

  • 釈尊の教えの四念処経(南伝)に現代的な解説を加えている。瞑想というと座禅をイメージするが、電車に乗っていても仕事をしていてもできるという。心の動きを捉え続けるだけで転生から外れるというのだが今ひとつ訴求力が不足していた。

  • 仏陀って読んだ事なかったですけど、

    呼吸を大事にしようと思いました。

    当たり前のようにしている呼吸

    これを意識すると唯一と思っていた視点に

    新たな視点が加わってきます。

    気持ちがとても楽になる不思議な本でした。

  • やさしい文体が好きでこの方の本を見つけるとつい、借りてしまう。

    肩肘張らない、素朴で分かりやすい説明。

  • ベトナム出身の禅僧であり、平和運動家でもある著者による瞑想の基本的な姿勢や考え方が記された本。
    ある程度瞑想を実践してきた人にはぜひ読んだいただきたいですが、「瞑想とはなんぞや?」って、頭で理解しようとしたり、考えたりしようとすると、かえって混乱するかも。

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著者プロフィール

釈一行。1926年ベトナムに生まれる。禅僧、詩人、学者、人権活動家。「行動する仏教(エンゲージド・ブッディズム)」を提唱し、ベトナム戦争中の南北ベトナムの和解に尽力、1967年にM.L. キング牧師によりノーベル平和賞候補に推挙された。100冊以上の著書を世に問い、仏教の教えとその実践をわかりやすく説くことで広く知られている。
現在は南フランスのプラム・ビレッジを本拠地として、アメリカ、ドイツなど各地にリトリートセンターを設け、仏教の教えに基づいた学びと実践の指導を続けている。

「2011年 『味わう生き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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