リスクの社会学

  • 新泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787714077

作品紹介・あらすじ

リスク・コミュニケーションそれ自体が反省的となり、したがって普遍的になっている。リスクの想定を拒否すること、あるいは、リスクの拒否を要求することが、それ自体、リスクに満ちた行動となる。

感想・レビュー・書評

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  • 難しくてよくわからないが、全体社会の中の相互作用の中でリスクをとらえようとする姿勢には興味が持たれる。

  • 巷に氾濫するリスクという言葉を、選択の結果起こりうるものとしてとらえ、政治の文脈でリスクを捉えたとき、政治家でない人たちと利益相反する場合それ巷に氾濫するリスクという言葉を、選択の結果起こりうるものとしてとらえ、政治の文脈でリスクを捉えたとき、政治家でない人たちと利益相反する場合それを埋めるのはコミュニケーション。政府組織に対して干渉できるのは会社や運動の組織だけ。リスクは昔から近くされていたさまざまな畏怖をまとめ上げたような言葉、比較的新しい概念。を埋めるのはコミュニケーション。政府組織に対して干渉できるのは会社や運動の組織だけ。リスクは昔から近くされていたさまざまな畏怖をまとめ上げたような言葉、比較的新しい概念。

  • 1991年に書かれたリスク論だが、今の世の中の問題にも当てはめられる視点。

    リスクとは自身の決定によって左右され、定量化されうる。反対に危険は外部からもたらされるもの。危険の経験の蓄積は、我々に危険をリスクとして評価する力を与える。リスクにおける時間の変遷とは現在が常に過去と未来を異質化する出来事を生んでいる。リスクを語るときには誰にとっての、どんなリスクなのかが不可分。同じ物事であっても、どの視点から見るかでリスクは大いに変容する。

    訳者あとがきが簡潔に全体を要約してくれていて、スッキリした。

  • 原題:Soziologie des Risikos
    著者:Niklas Luhmann(1927ー1998)
    訳者:小松丈晃 (1668ー)


    【版元の紹介】
    リスク処理が新たなリスクを生む!
    単なる「危険」ではない現代のリスクの特質を明らかにしたルーマン・リスク論の主著。現在の状況を考える上で示唆的な論点が数多く示されている、リスク社会論の基本図書。
    http://www.shinsensha.com/detail_html/04shakai/1407-2.html


    【メモ:三谷さんによる、ささやかな翻訳チェック】
    http://sociotakemita.blogspot.jp/2015/01/blog-post.html?m=1


    【目次】
    序文
    第1章 リスクの概念
    第2章 リスクとしての未来
    第3章 時間拘束─内容的観点と社会的観点
    第4章 観察のリスクと機能システムのコード化
    第5章 ハイテクノロジーという特殊事例
    第6章 決定者と被影響者
    第7章 抗議運動
    第8章 政治への要求
    第9章 経済システムにおけるリスク
    第10章 組織におけるリスク行動
    第11章 そして科学は?
    第12章 セカンド・オーダーの観察

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著者プロフィール

ニクラス・ルーマン(Niklas Luhmann) 
ビーレフェルト大学名誉教授。1968年から1993年までビーレフェルト大学社会学部教授を務めた。著書は『社会システム』の他、『社会の……』や『社会構造とゼマンティク』のシリーズなど多数。1927年-1998年。


「2020年 『社会システム 下 或る普遍的理論の要綱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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