ドイツの新右翼

制作 : 長谷川 晴生 
  • 新泉社
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787718273

作品紹介・あらすじ

AfD(ドイツのための選択肢)、Pegida、アイデンティティ運動、といったドイツの極右勢力は、日本では、「反移民、反難民、反権威主義などを掲げて湧いて出てきた右翼ポピュリズム」と単純に理解されがちである。しかし、実際には、戦後のドイツ連邦共和国(リベラリズムの優等生)を生き延びてきた思想的遺産の継承者であり、その歴史は戦間期(ヴァイマール共和国時代)にまで遡る。

 彼ら右翼は、1968年に先進国で同時多発的に起きた社会運動の手法を手本にして、社会的な立場を確立した。そして、2010年代の難民問題を飛躍のチャンスに変え、一挙に「新右翼」として世に出てきたのである。

 また、日本人にはほとんどなじみのない、ドイツ戦間期の「非ナチス」的右翼を源流とした「保守革命」(A・モーラー)について、19世紀からのドイツ極右の歴史を専門とする著者・ヴァイス氏は詳細に解説し、ドイツ右翼の思想的柱である「保守革命」の欺瞞を一つひとつ暴いていく。

 本書は、そんなドイツ「新右翼」の系譜を、時事的、思想史的な視点から掘り下げた一冊である。とくに、ドイツの右翼が思想的なよりどころとする、シュペングラーの「夕べの国(西洋)」の概念史、シュミットの「大圏域」の地政学と新ユーラシア主義への言及は、ほかに類書を見ることはなく、ドイツ新右翼のすべてを解説した決定版といえる。

感想・レビュー・書評

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  • 原題:Die autoritäre Revolte. Die Neue Rechte und der Untergang des Abendlandes (Stuttgart 2017)
    著者:Volker Weiß(1972-)
    訳者:長谷川晴生(1984-)

    版型:四六判468頁
    価格:2800円+税
    ISBN 978-4-7877-1827-3 
    2019.01.23発行

     AfD(ドイツのための選択肢)・Pegida・アイデンティティ運動、といったドイツの極右勢力は、日本では「反移民・反難民・反権威主義などを掲げて湧いて出てきた右翼ポピュリズム」と単純に理解されがちである。しかし実際には、戦後のドイツ連邦共和国(リベラリズムの優等生)を生き延びてきた思想的遺産の継承者であり、その歴史は戦間期(ヴァイマール共和国時代)にまで遡る。
     彼ら右翼は、1968年に先進国で同時多発的に起きた社会運動の手法を手本にして、社会的な立場を確立した。そして2010年代の難民問題を飛躍のチャンスに変え、一挙に「新右翼」として世に出てきたのである。
     また日本人にはほとんどなじみのない、ドイツ戦間期の「非ナチス」的右翼を源流とした「保守革命」(A・モーラー)について、19世紀からのドイツ極右の歴史を専門とする著者・ヴァイス氏は詳細に解説し、ドイツ右翼の思想的柱である「保守革命」の欺瞞を一つひとつ暴いていく。
     本書はそんなドイツ「新右翼」の系譜を、時事的・思想史的な視点から掘り下げた一冊である。とくに、ドイツの右翼が思想的なよりどころとする、シュペングラーの「夕べの国(西洋)」の概念史、シュミットの「大圏域」の地政学と新ユーラシア主義への言及は、ほかに類書を見ることはなくドイツ新右翼のすべてを解説した決定版といえる。
    https://www.shinsensha.com/books/1952/

    【簡易目次】
    まえがき
    第1章 新右翼――その系譜の探索
    第2章 アルミン・モーラー ――つくられた伝説
    第3章 AfDへの道――諸勢力の結集
    第4章 右からの挑発――スペクタクルの政治
    第5章 保守‐破壊的行動――街頭の精神から
    第6章 没落と救済――「秘められたるドイツ」の決起
    第7章 夕べの国――ある神話小史
    第8章 敵の空間と形態――イスラーム、アメリカ、普遍主義
    第9章 新右翼の「核心」――権威主義的ポピュリズム 


    引用文献
    解説 もう一つのドイツ――保守革命から新右翼へ(長谷川晴生)
    資料

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