- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787719027
作品紹介・あらすじ
タイ・ミャンマー国境の町で30年にわたり、難民・移民に無償診療を続けている「メータオ・クリニック」。
国際ボランティアとして、体当たりで赴任した日本の医療従事者たちが、現地スタッフや患者とともに戸惑い、傷つき、成長し、交流と支援を続けた10年間を綴った珠玉のリレーエッセイ。
◎渋谷敦志氏(本書収録「いのちを支えるつながりを見つめて」より)
〈医療がそこにある。医療者がそこにいる。ただそれだけの事実が、わらにもすがる思いでやってくる患者たちをどれだけ勇気づけていることだろう。「メータオ・クリニック支援の会(JAM)」の活動は、国境という困難を生きる民、文字通りの「難民」たちの生を肯定するエールになっていたし、参加するメンバー一人ひとりが思いやりと行動力を兼ねそなえた愛すべきヒューマニストだと思う。ただ、裏方から支えることに徹するJAMにはそのことを鼻にかけてアピールする人はいないので、代わりにぼくがメンバーへの敬意も込めて、この場で読者に伝えておきたい。〉
◎リレーエッセイ執筆者
田邉文(医師/2009〜2010年)、前川由佳(看護師・保健師/2011〜2013年)、田畑彩生(看護師・保健師/2012〜2014年)、鈴木みどり(看護師/2014〜2015年)、神谷友子(看護師・保健師/2015〜2017年)、齊藤つばさ(看護師・保健師/2017〜2018年)、梶藍子(看護師/2007〜2009年)
〈それぞれの人がそれぞれの事情を抱えながら、国境を越えクリニックにやって来る。帰る場所がある人もない人も、ここで治療し、働き、ほかの患者を助け、まるでここが自分の家のように生活している。〉…………本文より
感想・レビュー・書評
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知り合いの前川さんの共著です。
ごめんねまだ読んでないけどよみたい。 -
「メータオ・クリニック支援の会」から派遣された日本人医師・看護師たちが、メータオ・クリニックで医療に従事する現地スタッフたちの喜びや悲しみ・苦悩などをエッセイを通して代弁している。
当初「国境の医療者」とは、日本人医師・看護師たちのことと思っていた。読み終わる頃には「国境の医療者」とは、メータオ・クリニックとタイ・ミャンマー国境周辺で働く「無資格」のミャンマー人医療従事者たちのことなのだと思うようになった。
一方的に与えるではない、現地のスタッフと一緒に喜んだり悲しんだりする日本人派遣員たちの姿に、真の「国際協力」の形が見える一冊。 -
配置場所:摂枚普通図書
請求記号:498.02237||M
資料ID:95190492 -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPAC↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/628118 -
タイとミャンマーの国境で難民や移民に無償で診療しているクリニック。軍事政権による強行政治のミャンマーで人々がどのような状況に置かれているのか現場目線で知ることができた。