可視化される差別 統計分析が解明する移民・エスニックマイノリティに対する差別と排外主義
- 新泉社 (2025年2月26日発売)
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感想 : 20件
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784787724182
作品紹介・あらすじ
「私たちは差別の何を知っているだろうか? 不可視の差別を可視化する、厳密かつ包括的な差別研究の最前線――岸 政彦」
人種差別、性差別、障害者差別、性的指向差別……。
私たちの周りでよく見聞きされる「差別」という言葉。しかし、差別ほどその存在を捉えにくいものはありません。日本の差別調査の多くは、差別される当事者に対して行われるため、その人が差別だと感じたことが、実は差別でないということがありえます。一方、差別をしている側も、何が差別で何が差別でないかが明確でないまま、差別を行っていることが多いのが実態です。「自分は外国人に対して否定的な感情を抱いていないから、差別をしていない」という説明をよく聞きますし、実際、そう考える日本人は多いはずです。しかしこの考え方は、半分は正解ですが、半分は間違っています。
外国人に対して否定的な感情をもっていなくても、知らず知らずのうちに差別をしているかもしれないのです。
差別は見ることはできないし、差別の経験談でさえ差別を十分に反映しているとは言い難いのが現状です。だから差別は一筋縄では捉えることができないのです。
では、何が原因で差別は引き起こされるのでしょうか。
本書は差別の実証研究を扱った入門書です。差別を「可視化」し、その実態を明らかにするための研究をもとに、差別の正体と、その原因、そして差別が当事者に何をもたらすのかを明らかにしていきます。
みんなの感想まとめ
差別の実態を可視化し、その根源や影響を探る本書は、移民や人種・エスニックマイノリティに対する差別を深く掘り下げています。さまざまな実証研究や統計的手法を用いて、差別がどのように発生し、何を引き起こすの...
感想・レビュー・書評
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図書館本
さっと目を通した感じでごめんなさい。
肌の色による金融差別とか、さまざまなな差別あり。
今度はじっくり読もう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
差別研究のために色々な試み(わざと物を落として、見た人々の行動を観察したりとか)、統計を取ったりとか、色々やっていることがわかった。正直言って差別の研究はけっこう辛いなというのが実感だが、大事な研究ではあるなと思った。
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佐賀大学附属図書館OPACはこちら↓
https://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD10832093 -
【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/581203 -
本書は、移民や人種・エスニックマイノリティに対する差別を「可視化」するために行われてきた統計的手法を駆使した、欧米を中心とした様々な研究をもとに、差別とは何で、どのように捉えられ、何は原因で、移民等に対して何をもたらすのか、また、差別や排外主義を減らすために何が有効かといった内容をまとめている。
移民等に対する差別について、包括的にこれまでの実証的な研究成果を振り返り、差別の実態を明らかにする優れたレビュー本であり、差別の解消に向けても政策的含意に富んでいて、とても有益な内容であると感じた。欧米の研究成果の紹介が中心であるが、著者も指摘するように、日本における差別を考える上でも示唆に富むものであると思う。 -
差別の問題について、定義、研究方法、研究の系譜まで丁寧に解説した本である。筆者の研究も引用しているものの、研究そのものについては詳しくないので、実際の研究をする場合にはもとの論文に当たるしかない。しかし、差別の実証研究についてできる範囲のことは調べて記載しているので、差別について論文を書こうと思っている学生や院生は基本書としてよむことがすすめられる。
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本書は差別研究の本であり、特に実証研究に重点が置かれた本である。本書で特に驚かされたのが先行研究のサーベイの多さである。日本の差別を考察する場合においても海外の研究も参考にできるという立場から国内外問わず豊富な先行研究に加え、著者自身の研究も踏まえ考察を論じている。
差別研究は全く知見がなかったため、大変勉強になった。本書は昨今の日本社会にとって大変有意義な内容であると思うため、多くの人に目を通していただきたい内容だと感じた。また、著者自身の昨今の日本社会に対してどのように考察し、どのようにしていくべきと考えているかについても興味が湧いた。 -
316-I
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【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/730751 -
東2法経図・6F指定:316.8A/I23k/Mugiyama
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【書誌情報】
『可視化される差別――統計分析が解明する移民・エスニックマイノリティに対する差別と排外主義』
著者:五十嵐 彰(1988-)
出版社:新泉社
判型:四六判上製
頁数:432頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-7877-2418-2
発行日:2025.02.26
【目次】
序章
第1節 「移民の時代」の差別研究
第2節 本書の構成と試み
第3節 まとめ
補遺:本章 で用いる手法
第1部 差別とは何か
第1章 差別の理論と検証
第1節 差別とは何か
第2節 二つの差別
第3節 差別研究の新たな方向性
第4節 差別をいかに測定するか(1)非実験方法
第5節 差別をいかに測定するか(2)実験方法
第6節 嗜好に基づく差別と統計的差別の検証
第7節 まとめ
第2章 どんな場面で差別が起こるか
第1節 労働市場における差別
第2節 経済活動における差別
第3節 公的機関による差別
第4節 政治にまつわる差別
第5節 多様な場面における差別
第6節 まとめ
第3章 差別が人々に与える影響
第1節 差別はなぜいけないのか
第2節 差別の社会経済的影響
第3節 健康の悪化とリスク行動
第4節 集団間関係に与える影響
第5節 他者への信頼に与える影響
第6節 日本における差別の影響
第7節 まとめ
第2部 排外主義の要因
第4章 排外主義とその研究史
第1節 「排外主義」とは何か
第2節 偏見・排外主義の研究史
第3節 まとめ
第5章 排外主義の要因
第1節 集団脅威
第2節 ナショナリズム
第3節 情報
第4節 社会経済的地位とデモグラフィック属性
第5節 歴史の遺産…
第6節 まとめ
第3部 差別と排外主義は減らせるか
第6章 差別や排外主義を減らすために
第1節 集団間接触
第2節 集団の境界
第3節 誤認識の修正
第4節 移民に関する政策と排外主義
第5節 移民に関する政策の多様な関連
第6節 日本の研究の展望
第7節 まとめ
終章
マジョリティと差別研究/海外の研究が与える示唆/日本社会と差別/日本社会に蔓延するもの
著者プロフィール
五十嵐彰の作品
