- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787790019
感想・レビュー・書評
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サルマン・ラシュディ襲撃事件を受けて、読んでみたかったけどまだ読んでいないこの本を読んでみた。
イスラム社会のミソジニーを揶揄するような表現があるので、女性の権利を主張することが死刑に値すると考えている人、例えば現在のイランで疑問を持たずに生きていられる男性とかが読んだらムカつくかも?
預言者ムハンマドが語り合った大天使が、どういうわけかタイムスリップか何かしてしまった同名の軽薄な映画スターになっているので、イスラム原理主義者がこの本を嫌いというのもまあわかる。
うーん……キリスト教原理主義者の中には、「イエスが人間である」と主張する人を殺したいと思う人もいるらしいので、イスラム原理主義者の中にこの本の著者を殺してやりたいと思う人がいるのも理解はできるかもしれない。
問題は、そんな極端なキリスト教原理主義者はかなり少数派で無視できる程度の人数しかいないのに対して、人の命を奪う行動を取るイスラム原理主義者はネットを通じて世界中で増え続けているということだよね。
イスラム教は世界の三大宗教の一つというだけで、イスラム教それ自体と大部分のイスラム教信者に問題があるわけではない。ただ、極端で最終的な手段を厭わないイスラム教を利用する人たちのために、悪魔の詩とサルマン・ラシュディは難しい立場に立たされてしまったということではないかと思う。
https://www.vice.com/ja/article/ywqzd5/growing-up-as-a-girl-in-iran-fashion-was-always-a-form-of-protest
世界宗教であるイスラム教と、民族宗教のローカルな緊張状態について感じさせる章もあれば、キリスト教が優位な社会でイスラム教徒や、イギリス市民であってもアラブ人の見た目だと非常時にはどんな目に合うかを戯画的ではあるけど容赦なく、まるで告発のように描いている章もある。
ラストの章に出てきた聖人っぽい美女は、百年の孤独で風に乗って消えた絶世の美女みたいだ。レベッカだっけ?
この本の内容を多分半分も理解できていない(たぶんこの本は何度も何度も読み込むことで少しずつ理解できるタイプの本)けど、この本に関わる人に死刑判決を出すのは、出したほうが間違っているということだけはわかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書に関する「曰くつきの過去」に対する関心で、
一度読んでみようと手に取った。
ジブリールとはガブリエルのことか。
このレベルでつまづく私にはハードルが高過ぎたか。
イスラム教徒が冒涜と捉えるポイント、
つまり、著者が込めた皮肉や意図に気づけない。
でもまぁ、知識不足の自覚はあるため、
この点はある程度想定内といえる。
小説として物語を読み進めつつ、
ネットで調べて知識の補間するつもりだったが・・・
そもそも、ストーリー自体も頭に入ってこない・・・
非常に残念なことに、
どっちもわからないから、
さっぱりわからない。
上巻は修行のつもりで何とか読み終えたものの、
下巻もこの修行を続けると思うと気が沈んでしまう。
ということで、上巻のみで断念。
イスラム教に関して幅広い&奥深い知識を持てば、
その時再チャレンジしてみようかな。。。 -
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4787790013
── サルマン・ラシディ/五十嵐 一・訳《悪魔の詩(上)19900217 新泉社》19910712
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4787790153
── サルマン・ラシディ/五十嵐 一・訳《悪魔の詩(下)199009‥ 新泉社》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4831871788
── 五十嵐 一《イスラーム・ラディカリズム ~ 私はなぜ「悪魔の詩」を訳したか 199007‥ 法蔵館》
20011025、Windows XP 英語版発売、日本ではその3週間後のリリース。
五十嵐 一(ひとし)筑波大学助教授 19470610 新潟 茨城 19910711-0712 44 /暗殺遺体発見
/雅子の夫/井筒 俊彦の門下
♀五十嵐 雅子 比較文学 1948‥‥ ‥‥ ‥‥ /東都医療大学副学長・教授/一の未亡人/是川
(20131107)
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2013/10/10 いわくつきの本
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参考:竹田恒泰『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』PHP研究所 2011年 p52
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翻訳がまあまあ不条理。
翻訳のために訳者が殺されるのはもっと不条理。
それでこの本が反アラブに利用されるては、小説としての正しい評価なんて一般の人では相当むつかしい。
柔軟な想像力が生んだマジックリアリズムの傑作だと思うのだが、いろいろと残念。 -
『再び生まれ変わるには、ひとまず死ななきゃなるまいぞ!』
天から落っこちてきた二人の男。
彼らが諸々の生い立ちの過程で、無神論に目覚めていく様子が描かれ、ムハンマドの予言は実際のところ、ジブリールの過失に過ぎなかったのかもしれないヨ、と神一筋の信仰心に疑問を投げかける。。
いく種類もの話が古今東西&現在過去未来&夢・現実の間を縦横無尽に駆け回るので、相当訳が分からない。さすが、マジック・リアリズム! -
入手方法:「ムーン・パレス」と同じく目白のブックオフ。どういう品揃えなのでしょうか。
初めてのマジック・リアリズムです。
マジック・リアリズムというものがどういうものなのか、結局五十嵐一の解説を読むまでつかめませんでしたが、初めて読む類のものだという感じはありました。
登場人物の名前が複雑で、またアラブ圏の言語感覚がないのでそれが地名なのか人名なのかすらわからないこともありましたが、つかめないぶん徐々に頭の中でつながっていくのが快感でした。
でも感動的なのは本編より、五十嵐一の解説です。この人はこの本のために殺されたのか、と思うと感無量です。
五十嵐はこの本の主題はイスラム教批判ではないという立場だったのですね。 -
入りにくいよぅ。
まぁ、とりあえず理由はわかった。 -
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