不登校外来: 眠育から不登校病態を理解する

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  • 診断と治療社
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  • Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787817051

感想・レビュー・書評

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  • 不登校の原因について、従来、心理・社会的な要因から説明されやすかった。また具体的な介入としては、システム論的家族療法に基づいたものが多くなされていたように思う。
    しかし本書では、小児科医の著者らが、不登校状態にある子どもの背後に独特の疲労感や睡眠-覚醒リズムの乱れがあることを指摘している。加えて脳波や睡眠日誌、深部体温の変化をグラフ化したものなど、生理的指標もデータとして示している。これは不登校をフィジカルの面から捉えなす画期的な視点である。
    「小児慢性疲労症候群」という診断名はややマイナーな概念であり、個人的には受け入れがたいが、不登校を身体の面から捉えるという視点は重要であると思う。

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著者プロフィール

小児科医
兵庫県立総合リハビリテーションセンター・リハビリテーション中央病院「子どもの睡眠と発達医療センター」長

「2011年 『子どもとねむり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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