いやされない傷―児童虐待と傷ついていく脳

著者 :
  • 診断と治療社
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  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787819123

感想・レビュー・書評

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  • 虐待をうけることで脳が器質的・機能的に損傷するとは全然知らなかった。虐待をうけることで閉所恐怖症や血流障害を起こして記銘記憶にダメージを与えるとは全然知らなかった。虐待が影響することは心理的な機構とばかり思っていただけに、脳そのものが損傷を受けていることにショックを感じた。

  • 2011年に出た新版。児童虐待に関わる脳の(当時で)最新の研究レビューを盛りに盛った一冊。
    医学や生物学の専門家でない私は、Wikipediaや他の専門書と付き合わせながら読みました。それでもざくざく読めるのは、本書が一貫して「脳と虐待」について書かれているからだと思います。
    淡々と研究について書き、余計な私見が入っておらず、最後にちょこっと著者の提言が述べられている。このバランスが絶妙で読みやすかったです。

    虐待対応は精神論や道徳で語られがち。例えば、「これは虐待ではなく躾です」と言い切る保護者へ、子どもへの影響を「後々にまで心の傷が残るんですよ」と言ったところで効果はない。「児童福祉法ではこう書かれているんですよ」と言うのも意味がない。
    「虐待=悪」というのはわかるけど、何がどのように「悪」なのか、エビデンスを提示できることは重要だと思います。
    児童虐待に携わる人なら、読んでおいて損はないと思いました。

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