現代の認知行動療法―CBTモデルの臨床実践

著者 : ステファン・G.ホフマン 伊藤正哉

• 診断と治療社 (2012年11月26日発売)

感想・レビュー・書評

[Keyさんの感想 · 2016年4月9日]

CBTの基本的な理論や各精神疾患に対するCBTの実践方法が簡潔に解説されている。また、各精神疾患の概説や、それらの最新知見が盛り込まれているために、CBTだけでなく各精神疾患の入門書の役割も同時に果たしている。
本書では、臨床例を題材にアセスメントや具体的なアプローチが紹介されているため大変学習しやすい内容となっている。そして、CBTのエビデンスが提示されていることでその有効性が説得力を持って示されている。
また、従来のCBTモデルにマインドフルネスやアクセプタンスといった新しい理論が無理のない形で取り入れられており、表題にある「Modern CBT」という看板に偽りはない。
ページ数はそれほど多くなくコンパクトだが、内容は濃く、読了後の充実感があった。日々の臨床を振り返る上で一つの道標となるような一冊であった。

[日本大学歯学部さんの感想 · 2013年1月21日]

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