戦国時代の諏訪信仰 ―失われた感性・習俗― [新典社新書] (新典社新書 2)

著者 :
  • 新典社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787961020

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  • 諏訪信仰と戦国時代の関わり、特に武田信玄と滅ぼされた
    諏訪氏の関係性について理解が深まった。
    かつて、諏訪にやってきたタケミナカタノカミが守屋氏
    (ミシャクジ)を滅ぼし、あるいは習合した様に
    武田も諏訪の大祝の姫である諏訪御両人を娶ることで
    諏訪大明神の加護を受けたのだと思った。

    他にも摩訶不思議な現象についても書かれており
    面白かった。

  • [ 内容 ]
    その日、諏訪大社の水が赤く染まった―あの武田信玄も怖れ、信仰していた大社に起こった異変を、当時の人々はどう受け止めたのか。
    現代の日本人が失いつつある感性を、戦国時代からまなぶ。

    [ 目次 ]
    1 血に染まった池(蓮池が血に染まった 諏訪信仰をめぐって 上社を構成するお宮 上社の池と水 仏教と上社)
    2 上社の対応(異変への対応 異国の侵攻と病気 記録者の意図と社会)
    3 武田信玄と御頭役(御頭役と信濃国 武田信玄と諏訪明神 信玄の手段と目的)
    4 上社の様々な様相(諏訪氏の氏神として 人々を威嚇し束縛する 民俗の変化)

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著者プロフィール

笹本正治(ささもと しょうじ)
1951年山梨県生まれ。博士(歴史学)。信州大学名誉教授。
1977年名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期修了。1977年より名古屋大学文学部助手。1984年より信州大学人文学部助教授。1994年より信州大学教授。2009年より2015年まで信州大学副学長。2016年より長野県立歴史館館長。2021年より特別館長。

主な著書
『山岳信仰伝承と景観-虚空蔵山を中心に-』(岩田書店、2022年)、『歴史のなかの音-音がつなぐ日本人の感性-』(三弥井書店、2021年)、『戦国時代は何を残したか-民衆の平和・神仏への思い・自然開発-』(信濃毎日新聞社、2020年)、『鳴動する中世-怪音と地鳴りの中世史-』(吉川弘文館、2020年)など、著書多数。

「2022年 『土石流と水害 伝承・地名・防災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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