ことばと文字の遊園地 (新典社新書)

著者 :
  • 新典社
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本棚登録 : 11
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787961532

作品紹介・あらすじ

江戸時代のことば遊びは、現代の絵文字やギャル文字にも通じていた!?日本人が日本語を面白がり日本語を楽しむ心は、今も昔も変わらない。早口言葉や、尻取り、無理問答、〓(きょ)字、鈍字など江戸のことば遊びから、現代ミステリ小説におけることば遊びまで。ことばと文字のアトラクションで楽しむ遊園地。

感想・レビュー・書評

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  • かたかなノノノ字ノなりノ似たもノノ笹ノ葉ノ絵ノ墨ノ一筆
     武者小路実陰

     〈舌もじり〉とは、日本語のことば遊びの一つ、早口ことばのこと。「古事記」や「万葉集」にも、同じ単語を何度も並べた「畳語【じょうご】」と呼ばれる歌がある。音を楽しむために作られたもので、音読すると快いが、早口ではついつい舌がもつれてしまう。
     では、掲出歌も少々早口で音読あれ。江戸時代の文人・神沢杜口【とこう】の随筆「翁草」に収録された狂歌で、「の」の音を多く入れた実験的な歌だ。筆写するとさらにおもしろみが増す。
     ときの天皇もことば遊びを楽しんでいた。

      老いの身の腰ののびたる杖つきの乃の字のなりの字の如くにて
         霊元天皇

     「乃」の字はなるほど、杖をついたお年寄りの姿に見え、しゃれている。
     これらを始め、小野恭靖の新刊「ことばと文字の遊園地」には、古来からのさまざまなことば遊びが紹介されている。しかも、現代のお笑いタレントの芸にもふれているので、若い世代も親しみやすい一冊だ。
     たとえば、早口ことばでお約束のように失敗し、それが受けるアイドルタレントの例。また、ある男性芸人は「ラーメン、つけメン、ぼくイケメン」と、末尾を同音で統一したネタが得意だが、その「脚韻」ネタは江戸末期こそ豊富。瓦版に書かれた「とり」づくしの一部を紹介しよう。「武士は弓とり、舟には楫【かじ】とり、いなばにとっとり、あほうがうっとり」うんぬん。今も昔も、ことば遊びはごく身近な生活文化。

    (2012.3.25)

  • 江戸時代の言葉言葉遊びについての本です。
    タイトルに惹かれて読んでみたのですが、予想以上に面白かったです(笑)

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