文豪たちの「?」な言葉 (新典社新書 64)

著者 :
  • 新典社
2.50
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 21
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784787961648

作品紹介・あらすじ

あの夏目漱石が「全然悪るいです」と用いていた!(悪くない、とすべき?)岡本綺堂らに「役不足」の用例をたどり(力不足?)、その他、田山花袋の「女に別れる」(女と?)、芥川龍之介の「仕度をしれい」(しろ?)など。名作の中から、現代日本語の基準で見れば「?」と思われるような言葉を拾い上げ、その表現や背景から日本語と日本文学の穣かな世界へといざなう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00250458

  • 誤用としてよく例にあげられる「全然」「役不足」。これに結構紙面を割いて詳述している。いまさらな感無きにしも非ずだが、時代とともに変遷していく様、なぜ誤用が蔓延るようになったか、今後どうあるべきかがよく理解できる。短いながらも文豪と言われる作家たちの引用文がこれまたイイ。感じるところは大きい。3章以降は、「女に別れる」など、これまでにない新鮮な視点で「?」が紹介されている。思いもかけないキラーパスにぐっと引き寄せられた。

全2件中 1 - 2件を表示

馬上駿兵の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×