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- Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787961648
作品紹介・あらすじ
あの夏目漱石が「全然悪るいです」と用いていた!(悪くない、とすべき?)岡本綺堂らに「役不足」の用例をたどり(力不足?)、その他、田山花袋の「女に別れる」(女と?)、芥川龍之介の「仕度をしれい」(しろ?)など。名作の中から、現代日本語の基準で見れば「?」と思われるような言葉を拾い上げ、その表現や背景から日本語と日本文学の穣かな世界へといざなう。
感想・レビュー・書評
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https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00250458詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
誤用としてよく例にあげられる「全然」「役不足」。これに結構紙面を割いて詳述している。いまさらな感無きにしも非ずだが、時代とともに変遷していく様、なぜ誤用が蔓延るようになったか、今後どうあるべきかがよく理解できる。短いながらも文豪と言われる作家たちの引用文がこれまたイイ。感じるところは大きい。3章以降は、「女に別れる」など、これまでにない新鮮な視点で「?」が紹介されている。思いもかけないキラーパスにぐっと引き寄せられた。
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