魂の殺人―親は子どもに何をしたか

著者 :
制作 : 山下 公子 
  • 新曜社
4.08
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本棚登録 : 123
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788501737

感想・レビュー・書評

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  • 幼少期の追体験の必要を感じて、それをやっている最中にアリス・ミラーを知るという偶然。
    だが、ここに書かれていることを独りで肯い、実践するのには、相応の危険が伴う。
    相対から離れたように感じていた心が否定の肯定、肯定の否定を能動的に追体験し、それらが交錯してゆく中で、時間と可能性の損失を容認しつつ本来性を取り戻すことのは、決して心地よいものでは無い。独りでできるのか、今以て不安である。
    怯えは身体的だ。そして暴力と辱め、そして衣食住を回収されてしまうことの示唆、生理現象の否定、それらは対象の恐怖を容易に引き出す。自由意志は剥奪され、代わりに何らかを摺り込まれていることにさえ、気づくことができない。
    かといって、意識して経験していないことは他者にも投げかけることができない。

  • 両親など身近な大人による身体的・精神的虐待を「魂の殺人」であると言う。児童福祉に携わっていない人もこの本をぜひ読んで下さい。子どもはオモチャではない!

  • ヒトラーの幼年期。分かりやすい。

    支配、虐待の連鎖。
    世代を超えて、対象を変えて、連鎖する。

    成人してからの言動に「本人のトラウマ」、「本人の幼少の体験」が、いかに反映されているか。自由になった分だけ、自分のトラウマをリアルに再現している。

    豊かな人間性が表現されるか、幼少時の苦しいトラウマを再生するか?・・選択。

  • 有名な本だけど‥

  • 虐待やアダルトチルドレンなどについて書かれた本。

  • 久しぶりに読んだけど・・・
    心にズシーーンと響くはやっぱり。

  •  友人にすすめられて図書館で借りた。
     タイトルのせいか、書庫の奥の奥の方から、司書さんが探してきてくれた。まさに、闇から現れた本。
     ダブルバインド(二重のしばり)のスタートはここらへんから。

     つまり、子を親の思い通りに「支配する」功罪について書かれた本。「教育」という名のもと、計画的、周到に行われる場合もある。また無意識に、やっちまってる場合もある。
     家庭内ファシズム。
     恐ろしくて、震えながら手繰った。

  • 虐待と倒錯者のサイクルについて

  • 「才能ある子のドラマ」のアリス・ミラーはどこか冷たい、と言っていた人がいたけど、確かに、この「魂の殺人」と読み比べてみると、「ドラマ」のアリスは、まだちょっと傍観者的だったかもと思う。

    この本では、「闇教育」に対する怒りが繰り返し、具体例をもって書かれてて、ちょっとしつこいくらい。
    最初の章の「闇教育」からの抜粋部分は、あまりにかぶってるし、ちゃんと読んでるとつらくなってしまうので、かなり読み飛ばしました。

    小さい時からの育てられ方って大事なんだよね~。
    それも、親が無意識にやってることで、悪い影響を与えてしまうことがたくさんある。
    身をもって実感してます。

    書いてることは、自分の心の移り変わりと照らし合わせて本当だと思うし、大事なことが書いてる本だと思います。

  • 私にとってこの本は心理学の本ではありません。

    私がこの本から学んだのは、
    人を攻撃することと
    被害を訴えることは別のことだ、ということでした。

    後者は決して前者には結びつかない。
    一番恐ろしいのは、両者の混同なのです。

    被害を訴えた人を指差して
    「あいつは俺たちを攻撃しようとしている」
    といって、力の強い側が力の弱い側を強権をふるってつぶしつづけると、
    いつのまにかその言葉に自分自身がつぶされてしまう。

    「なきごと」や「うらみつらみ」を封じてゆけば、
    自分自身がその言葉につぶされてしまう。
    だから、どれだけ世間から後ろ指をさされても、
    「俺はこれがいやだった」ということははっきり言ってもいい、という姿勢なのです。

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