- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788504905
作品紹介・あらすじ
「子どもを大事にすると子どもの数が減る」「男女交際が増えると結婚が遠のく」etc…家族と愛情にはパラドックスがつきまとう。思い込みや理想論を捨ててありのままのを見つめる時、現実の家族の苦悩を生き抜く強さが得られると説く。
感想・レビュー・書評
-
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/491849詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
王道といった印象。普通一般の感覚では疑われることのない「家族」という単位が、近代社会になって発明された装置であるということ、その構造の基礎に愛情という曖昧な感情を埋め込んだゆえに潜在的に孕んでしまったリスク。そしてそのリスクの顕在化を今まで防いでいた女性を抑圧するイデオロギーやジェンダー神話が崩れ去ることでトレード・オフで必然的に起きる家族の不和。
認識の相対化、かつ構築主義的手法(自明性を帯びているように感じられたものが、その時代の社会によっていかに構築されたのかを明らかにする)が鮮やかに感じられたので王道、と勝手に思う。感情社会学に関してはむむむというところ。 -
2011/8/24(~48) 29(~72) 9/1(~160) 3(~271終)
-
「家族は幸せである」は観念であると正面から取り組んでいるのが新鮮だった。