ウィトゲンシュタインが見た世界―哲学講義

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  • 新曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788507210

感想・レビュー・書評

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  • 竹内薫薦

  • 2007年07月08日
    先日読んだ佐々木健一著『タイトルの魔力』という本で繰り返し「ウィトゲンスタイン」という名前が出てきたので、日暮里図書館にあったこちらの一冊を読んでみることにしました。
    ウィトゲンスタインの主張がどうというより、哲学って実はこういうことなのか、という印象強く受けました。実際哲学についての本を読み終えたのは今回が初めて(かな?)なのですが、哲学は机上の空論でも、言葉の乱用でもなくて、そのそもそもの発端は哲学者自身の深い疑問や苦悩にあるのではないか、と思いました。それを解決する手段が哲学なのかもしれません。また著者は当書の大部分を科学論に割いていましたが(これは著者の主張なのかウィトゲンスタインの主張なのか、いまいちはっきりとはわかりませんでしたが)、全く畑違いの科学でさえも哲学と深い関係を持つことができることに気付かされました。哲学とは如何なる物の根底なのであろうか?あるいは如何なる物からでも哲学は生まれ得るのだろうか?
    ウィトゲンスタインの言う「言語ゲーム」や「純粋な持続」についての考えを完全に理解できたとは思えませんが、私にとってはとても新しい考え方に魅せられました。

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著者プロフィール

1928年生まれ。東京大学大学院哲学研究科博士課程単位取得退学。長らく成城大学教授を務め、現在は、成城大学名誉教授。著書に『ウィトゲンシュタインの生涯と哲学』(勁草書房)、『ウィトゲンシュタインから龍樹へ――私説『中論』』(哲学書房)、『純粋仏教――セクストスとナーガールジュナとウィトゲンシュタインの狭間で考える』(春秋社)など多数。編著書に『ウィトゲンシュタイン小事典』(山本信共編、大修館書店)がある。

「2017年 『悪の起源』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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