フィールドワークの技法―問いを育てる、仮説をきたえる

著者 :
  • 新曜社
3.73
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本棚登録 : 413
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788507883

作品紹介・あらすじ

フィールドワークには言わく言いがたいコツがあって、マニュアル化などできない、と言われます。しかし本書は、著者自身の調査体験を自ら吟味しながら述べるという、「フィールドワークのフィールドワーク」とも言えるユニークなスタイルによって、この難問に見事応えました。二十数年に及ぶ研究と、初心者が抱く疑問を知り尽くした教育経験豊かな著者にして初めて書くことができた、究極の入門書です。フィールドに赴く前に、調査の最中に、そして研究をレポートにまとめるときに、繰り返し読み直し、新たなアドバイスを発見できる、フィールドワーカー必携の書となるでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 著者のフィールドワーカーとして長年の試行錯誤の結果が、この本には詰まっているように感じる。
    ・フィールドワークの心構え/聞き取り方法
    ・フィールドノーツをいつどこで取るか/書き方
    ・データの管理や分類手法
    など著者の経験談を踏まえて、細やか過ぎるまでに記載されている。0から手取り足とり教えてくれているので、これから民族誌を書きたい人にはとても良い教材になるはずだ。

    だが、あえて注意喚起をしておきたい。それは「熱心に調査したい対象やテーマに向き合うことができない人」にはお勧めを出来ないという事だ。例えばどんな人かというと、大学の論文で卒業する為だけに、どんなテーマでも良いから手っ取り早く終わらせたいなど、”調査したい対象やテーマに対して執着がない人”だ。そういった方は、かなりの確率で挫折してしまうと思う。

    この本には、フィールドワークで問題定義を何度も磨いて、壊しを繰り返しピカピカの民族誌に仕上げる多くの努力が滲み出ている。なので、それ相当の根性が必要なのだ。根性と探究心があれば、きっとその道しるべになってくれる一冊。

  • <シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>
    https://www.iwate-pu.ac.jp/information/mediacenter/Curriculum.html

    <配架場所、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/175365

  • 著者の実践的ノウハウがぎっしり詰まっているマニュアルとしても有益で、読み物としても面白い。フィールドワークやエスノグラフィーを学ぶ人にとっては必読書。

  • 【資料ID: 1111015345】 361.9-Sa 85
    http://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA55761553

  • ここで紹介される創造手法には、びっくりするくらい興味を惹かれた。フィールドデータから「コーディング」を経て構造を導き出す、という考え方は、初めて知った。

  • 言いつけ(書きつけ?)通り、第Ⅰ部の方法篇はちゃんと読んだが、第Ⅱ部の技法篇は流し読み程度にした。今夏のフィールドワーク(論文等にまとめるものではないが)に持っていって、そのときじっくり読もう。ジャーナリストではなく学者がエスノグラフィーを書くことの意義を考えさせてくれる。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00048049

  • 読み物としてはそんなに面白くなかった。この人の『暴走族』を早く見つけて読みたい。

  • ザ社会学の人のためのフィールドワークの本だと思った。目的は民俗誌を書くところが、先生の目的。でも読む人それぞれが違う目的を持ったとしてもとても参考になる良書だと思う。フィールドワークに出かけたときにバイブルのように持ち歩き、私が迷ったときに先生の本を引いては、今の行動にどのような意味が有るのかを再確認したりしている。
    社会学でフィールドワーク調査をしたい人には必読本。研究方法を学ぶには本当に良い本だと思う。

  • 研究の仕方を学ぶときに役立つ。フィールドノートの付け方も参考になる。失敗の過程が書かれているのもよかった。

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著者プロフィール

同志社大学商学部教授,一橋大学名誉教授
東京大学文学部卒業,東北大学大学院文学研究科博士後期課程中退,米国シカゴ大学
Ph. D.(社会学).
専攻は組織社会学,社会調査方法論.
東北大学助手(文学部),茨城大学助教授(人文学部),一橋大学助教授・同教授(商学部)
(2000–01 年プリンストン大学客員研究員,2013年オックスフォード大学ニッサン現代日本
研究所客員研究員)2016年4月より現職.
主な著書にKamikaze Biker(University of Chicago Press, 1991),『現代演劇のフィールド
ワーク』(東京大学出版会,1999 日経・経済図書文化賞受賞,AICT 演劇評論賞),『本を
生み出す力』(共著,新曜社,2011),『組織エスノグラフィー』(共著,有斐閣,2011 経
営行動科学学会優秀研究賞),『社会調査の考え方[上][下]』(東京大学出版会,2015)など.

「2018年 『50年目の「大学解体」 20年後の大学再生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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