フィールドワークの技法―問いを育てる、仮説をきたえる

著者 :
  • 新曜社
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本棚登録 : 319
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788507883

作品紹介・あらすじ

フィールドワークには言わく言いがたいコツがあって、マニュアル化などできない、と言われます。しかし本書は、著者自身の調査体験を自ら吟味しながら述べるという、「フィールドワークのフィールドワーク」とも言えるユニークなスタイルによって、この難問に見事応えました。二十数年に及ぶ研究と、初心者が抱く疑問を知り尽くした教育経験豊かな著者にして初めて書くことができた、究極の入門書です。フィールドに赴く前に、調査の最中に、そして研究をレポートにまとめるときに、繰り返し読み直し、新たなアドバイスを発見できる、フィールドワーカー必携の書となるでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • <シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>
    https://www.iwate-pu.ac.jp/information/mediacenter/Curriculum.html

    <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=141616

  • 言いつけ(書きつけ?)通り、第Ⅰ部の方法篇はちゃんと読んだが、第Ⅱ部の技法篇は流し読み程度にした。今夏のフィールドワーク(論文等にまとめるものではないが)に持っていって、そのときじっくり読もう。ジャーナリストではなく学者がエスノグラフィーを書くことの意義を考えさせてくれる。

  • 読み物としてはそんなに面白くなかった。この人の『暴走族』を早く見つけて読みたい。

  • ザ社会学の人のためのフィールドワークの本だと思った。目的は民俗誌を書くところが、先生の目的。でも読む人それぞれが違う目的を持ったとしてもとても参考になる良書だと思う。フィールドワークに出かけたときにバイブルのように持ち歩き、私が迷ったときに先生の本を引いては、今の行動にどのような意味が有るのかを再確認したりしている。
    社会学でフィールドワーク調査をしたい人には必読本。研究方法を学ぶには本当に良い本だと思う。

  • 研究の仕方を学ぶときに役立つ。フィールドノートの付け方も参考になる。失敗の過程が書かれているのもよかった。

  • インタビューなどでデータを集めても、それをどのように意味のある論文としてまとめることができるか。
    戈木クレイグヒル滋子さんのグラウンデッドセオリーアプローチの本を1冊読んだ時には分析の仕方は書いてあったけれど、それを論文としてまとめる方法については書かれていなかったので、そのあたりのヒントが得られれば、とこの本を読むことにした。
    この本を買ったのはずいぶん前のことだけれど、ちゃんと全部読んだのは今回が初めて。

    佐藤郁哉さんの文は読みやすく、説得力がある。

    データを集めたら、こまめに分析しながら文章の形でフィールドノーツをつけていくことが大事、だということ。

    「問題を発見し明確な形に整理していくことは問題を解くこと以上に難しい」 84
    インタビューではなく、「問わず語り」から知ることのできることも多くあるのだ、ということ

    ただ、具体的な分析の仕方はまた別の本を読む必要がありそう。

  • 暴走族や現代演劇でエスノグラフィーを実施した佐藤郁哉氏による、フィールドワークの書き方の本。単なる全体の記述で終始するのではなく、そうした記録をどのようにすればアカデミックなものに昇華できるのか、また、適切な仮説や問いを提示できるのか、そのヒントがあった。(第3章の「正しい答え」と「適切な問い」は再読の価値多いにあり)

    ①根本的に間違っているのは、答えではなくて問いの方である(p86)

    調査の失敗は、問題設定を誤っているため、そこから導きだされる答えも間違うことである。学術的に意義のある問題設定を行うために、この点は下記②とともに研究の際には意識して取り組んでいきたい。

    ②適切な問題設定のために必要なこと(p139)

    単なる思いつきを学術的な仮説にするためには、「先行研究ではどこまでわかっているのか?」、「この問題設定の意義は?」など、問題設定とその答え(仮説)を明確にしていくことが必要である。

    ③形式的な質問とその答え(p228)

    面接、サーベイ、インタビューは効率よく質問した項目から聞き出すことができるものの、ある意味で決まりきった答えしか出てこない。普段に近い場所で、自然に話を聞く方が、内容的に濃い話が聞ける。これがエスノグラフィーの利点。

    他の本の仮説や問題設定の方法の項目と比較し、この考え方が身につけられるようになりたい。

  • 学問における「フィールドワーク」の価値、その具体的な方法および注意点、そして心構えと学習法が平易な文章で鮮やかに描かれている。良著。

  • 社会科学的な調査手法・質的調査がわかりやすく記述されています。佐藤先生自身がこれまで学んでこられたことに基づいて、どのような視座で調査を行っていくのかが鮮明に描かれている一冊。

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プロフィール

佐藤 郁哉
佐藤郁哉:一橋大学大学院商学研究科教授

「2015年 『社会調査の考え方 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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