- Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788508729
作品紹介・あらすじ
革命の祝典からスーパーボウルまで、人々を動かす、人々が動く、"コミュニケーション"の本質とは。
感想・レビュー・書評
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本に書かれている共通知識の概念に興味はあるのだが、自分の頭にうまく入ってこなかった。
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しっかり読んでいないがコンセプトだけみた
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0円購入2011-12-21
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面白かった。
共通知識の大切さ。
このことをあなたが知っていることを私が知っているということ。
大宣伝、マスでの宣伝によって共通知識が生まれる。
一望監視刑務所。集団を形成することで、共通知識を形成しやすくなる。
式典や権威も共通知識を生成する。
協調問題など→共通知識を生成することで解決に近づく。 -
感想をblogに書きました。
『儀式は何の役に立つか―ゲーム理論のレッスン』 (02/10)http://ameblo.jp/rimacosmos/entry-12246383937.html
http://rimaroom.jugem.jp/?eid=2116 -
2007-06-04
まず,邦題に問題アリ.
本書は,ゲーム理論な部分スゲーすくないですし,
元々は
“Rational Ritual: Culture, Coordination, and Common Knowledge”
って題名らしい.
そっちの方が納得いく.
本書は「共通知識」という概念の持つ力について,いろんな例や思考実験をとりだしながら,書いています.
この共通知識は相互信念とか呼ばれるものと等しいようですが,
「お互いがあることを知っていることを了解している」
ことを意味します.
一段階メタな知識なのですが,私たちが日々の会話の中で,
実はカナリこれに頼っているというのが本書の指摘のなかで明白になってきます.
たとえば,あなたは野球ファンでもない人に,野球の話を振りますか?
わたしたちの日常のコミュニケーションは,相手の知っていることの範囲を探りつつ行われるのですが,
結局はそれは相手の知っていることをこっちが知っていることをある種の前提として進みます.
この考え方は新聞やTVメディアがつくる「想像の共同体」としての国家観にも広がっていったりと,結構議論の射程がひろがっています.
記号論の視点から言えば習慣”habit”が記号現象を支えるという視点と接しています.
儀式は共同知識を生み出す場として,筆者等はとらえているのですが,
もちろんそれだけで儀式を語り尽くす事はできないでしょうが,それも重要であるのは確かだと思います.
若かりしころ(?)は儀式とか形式めいた事は非効率な感じがして嫌いでしたが,最近はより深くまで人間の認識形成,社会システム,
コミュニケーション,情報・・・・考えていくと,むしろそういうモノの力は侮れず,現代社会でもカナリ強い影響力をあたえているのやのう.
と思う昨今なので御座います. -
協調行動は知識ではなく共通知識によって起こる。
共通認識:「私が知っているということをあなたが(みんなが)知っている」
口臭・HIVキャンペーンなど、広告等の統計データを以って実証もしている。
本質がどうというより、口臭を共通知識化することで皆が口臭を気にしだし、口臭グッズが売れる。
巻末に簡単なゲーム理論の展開を示している。上記共通知識の有無で結果が変わってくるのが興味深い。