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- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788509344
作品紹介・あらすじ
「啓蒙」が革命を起こしたのか?「マントの下」で流通していた思想書・ポルノなどの「哲学書」、誹謗文書、パンフレットなどを手がかりに、革命の気分が醸成されていく過程を生き生きと描出する、読んでおもしろい歴史書。
感想・レビュー・書評
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【工藤庸子・選】
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禁書だらけのアンシャン・レジーム。メルシェのタブロー・ド・パリも禁書とは(当たり前か…)。オスカル様やアンドレ君もこんなの読んでたのかなとか、ベルナール君はパンフレット作者として警察にマークされてたんだろうか、なんてことを考えながら読むと更に面白い。
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副題は「革命前のフランス人は何を読んできたか」。どのような禁書がどのように流通していたかをSTN(ヌーシャテル印刷協会)の文書から洗い出す第一部がとにかく面白い。第二部は代表的な哲学書の内容の分析(電車の中では見づらい挿絵多数)、第三部では、読書を上から下への単線的モデルとしてではなく、コミュニケーションとネットワークとしてとらえ、政治的フォークロワや中傷文などにより長期的に形成されてきた世論の切り口について考察する。
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