- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788509580
作品紹介・あらすじ
『「民主」と「愛国」』その他の著書で知られる著者が、文学者、歴史学者、民俗学者、社会学者などさまざまなジャンルの人びとと、国家・「日本」・アジア・歴史・民俗などをめぐって討論する。真摯でスリリングな対談集。
感想・レビュー・書評
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対話の相手がいて、その著作を読んだ上での対談。
小熊のしっかりとした事前準備と時折見せる遠慮ない突っ込みは面白いが、相手がいる分、様々な制約と遠慮がある。
小熊のカラーは出てはいるが手枷足枷の状況での作業という印象。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった!それぞれの対談もボリュームがあって読み応えがあったし、対談相手の人たちの本も気になった。でも学者さんたちって、かなり突っ込んだところでお互い批評しあうんだなぁ・・・そのあたりの緊張感も面白かった。そして小熊さん気になる!
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さまざまな角度からの対談で楽しめた。印象に残ったのは網野さんとの対談。歴史学の内部で「日本」の取扱いについていろいろな立場があるらしいというのは、知っていたけれどずっと続いているんだなあと。あとはやはり、アカデミズム内と一般的な歴史認識のズレがますます気になる。ニュアンスが違うかもしれないけれど「国家のことをアンタに負ってくれと頼んだ覚えはないのになぜそこまで」と男性批評家に対して思ってしまうところがあるという上野さんの意見がおもしろかった。頭鍛えなきゃな。と思った。
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★よく練りこまれてるとは思うものの、ちと強引さも目立つ。対談というより一方的なインタビューや反駁になっちゃってるのもあるし。
『単一民族神話〜』はけっこう良かったんだけど、ここに来て筆者の持つ些か粗い面が露呈してしまった感じ。刺激的で面白いとは思うものの、ひっかかる部分も多かった。 -
網野善彦との対談が一番面白かった。
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さすがもと編集者です。