モダニティの想像力―文学と視覚性

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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788511477

作品紹介・あらすじ

シヴェルブシュ『鉄道旅行の歴史』が鮮やかに剔抉したように、産業革命に始まる「近代」は人間の視覚に大変革をもたらしました。それは人間の想像力にも大きな影響を与えました。本書は、鉄道旅行が可能にしたツーリズムとナショナリズムの密接な関係、漱石の「あの」肖像写真の謎、一葉と映画など、文学テキストと映画・写真をめぐる具体的な題材を取り上げて、「近代」が人間の視覚的・身体的経験をどのように変容させ、それを通して文学的想像力にどのような影響を与えたか、そこから逆に「近代」とは何か、を明らかにしようとします。文学研究に新しい角度から切り込む意欲作といえましょう。

著者プロフィール

立教大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。立命館大学文学部名誉教授。
専攻は日本近現代文学、比較文学。特に、日本近現代文学におけるモダニティーの問題をジェンダーや国民国家などの多面的な領域から考察している。
主な業績に『戦争をよむ―70冊の小説案内』(岩波新書、二〇一七年)、『モダニティの想像力―文学と視覚性』(新曜社、二〇〇九年)、『語りかける記憶―文学とジェンダー・スタディーズ』(小沢書店、一九九九年)、「フェミニズムの桎梏 : 家父長制と性暴力」(『日本文学』第六九号)、「トラベル・ライティングという機構:文学とツーリズム」(『昭和文学研究』第七五号)などがある。

「2022年 『旅する日本語 方法としての外地巡礼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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