虐待をこえて、生きる―負の連鎖を断ち切る力

  • 新曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788511989

作品紹介・あらすじ

毎日のように、親による子の虐待が報じられています。しかし世間に知られる虐待は氷山の一角にすぎません。家庭という密室で、力のしつけや心理的虐待を受けている子どもが増えています。虐待は、子どもの心とからだに埋め込まれ、負の記憶となって、次代の子供の虐待に繋がることが少なくありません。本書は、ひどい虐待にあった子どもたちも支援を得て立ち直ることができることをはっきりと示す心理学者の報告と、虐待を受けたために人生に自信を持てず、わが子にひどくあたってしまった母親の自己回復の手記です。負の連鎖を断ち切る力とは何かについて、深く教えてくれる一冊です。第一著者の内田氏は、お茶の水女子大学教授。

感想・レビュー・書評

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  • 前半は専門的な内容、後半は実際に愛着を結び直した方による自伝的な小説、という内容でした。
    この本を読んで新たに知ったことは、愛着の結び直しは周りの支えやアウトプットによってできることです。愛着形成がなされないことは、本人は何も悪くないのに、その後の人生苦しむことは分かっていたけれど、その後の周りの人々の支えや本人の努力で結び直しが出来るということを知り、救いがあってよかったです。以前読んだ#愛着障害子ども時代を引きずる人 では、有名な作家や研究者の幼少期から晩年期の辛さがたくさん記されており、産み出したものは素晴らしいが人生としては悲しい印象があった。でも、不遇でも救いがある、周りが助けられないこともない、と知れてよかった。

  • 社会福祉学科 2年 ヒヨリさん

    人は何度でも発達をする 飛躍的に成長を遂げる。
    成長に遅すぎるという概念はない。
    自分が最も大切にする感性、気持ちを再確認できる一冊。


    資料ID: W0156961
    分類記号: 367.6||U 14
    配架場所: 本館2F書架

  • 「第5章 れんげ草の庭 」に 涙。

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著者プロフィール

IPU・環太平洋大学教授、お茶の水女子大学名誉教授、十文字学園女子大学名誉教授。学術博士。文化功労者。
専門は、発達心理学、認知科学、保育学。
著書に『発達心理学――ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『発達の心理――ことばの獲得と学び』(サイエンス社)、『子どもの見ている世界――誕生から6歳までの「子育て・親育ち」』(春秋社)、『AIに負けない子育て――ことばは子どもの未来を拓く』(ジアース教育新社など、他多数。
社会的活動に、ベネッセ「こどもちゃれんじ」の監修に立案時から31年以上携わるほか、NHK Eテレ(旧NHK教育テレビ)『おかあさんといっしょ』の番組開発、知育玩具の開発、絵本の監修など。

「2023年 『想像力 生きる力の源をさぐる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内田伸子の作品

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