アクションリサーチ―実践する人間科学

著者 :
  • 新曜社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788512030

作品紹介・あらすじ

◆行動する研究者のために◆

「アクションリサーチ」は、私たちが直面している問題の解決に向けて、研究者と当事者の人々とが共同で取り組む実践を言います。それは多くの場合、現場での息の長い活動となります。本書は、「クロスロード」という防災ゲームを媒体とした数年間にわたる防災研究や、阪神・淡路大震災の体験の語り部活動を中核とした10年にわたる共同的実践について報告しながら、アクションリサーチとはどのような方法なのか、その魅力と研究に伴う責任とは何か、それを研究としてどう記述すればよいか、理論的基盤としての社会構成主義とは何かについて、緻密かつ平明に述べた、人間科学の分野として日本で初めての、待望の「アクションリサーチ入門」です。著者は、京都大学防災研究所教授。

感想・レビュー・書評

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  • アクションリサーチの方法論を学ぶために読んだのですが、

    アクションリサーチは方法ではない、姿勢だ

    という論調で、目的達成はできませんでした。しかし、著者の防災研究そのもの、アクションリサーチの過程は読み応えがあり、面白かったです。

  • アクションリサーチは、目標とする社会的状態の実現へ向けた変化を志向した講義の工学的・価値懐胎的な研究。それに言う目標状態を共有する研究対象者と研究者による共同実践的な研究。
    という定義がわかって良かった。

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著者プロフィール

矢守 克也(やもり・かつや)
京都大学防災研究所教授
主な著書・共著書に、『防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション』(ナカニシヤ出版、2005)、『〈生活防災〉のすすめ』(ナカニシヤ出版、2005)、『防災人間科学』(東京大学出版会、2009)、『アクションリサーチ』(新曜社、2010)、『ワードマップ:防災・減災の人間科学』(新曜社、2011)など。災害体験の聞き取りやゲームを道具として防災の知恵を伝えるなど、アクションリサーチ(実践研究)を通じて、防災人間科学の確立に向けた研究を行っている。

「2023年 『イラスト・図解でまるっとわかる! 家族でそなえる防災・被災ハンドブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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