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- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788512924
感想・レビュー・書評
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騒音トラブルについて、物理的な音響から心理、社会的な問題、歴史から解決策まで、多面的にまとめた一冊。
騒音トラブルについて非常に多岐に渡りまとめられている。
音が実際に伝わる場合と振動として壁を伝わって近くで音になる場合があるというのには驚いた。
この本の中核と言えるのは煩音という概念だ。実際の音量よりも心理的な煩わしさが重要になる。防音技術が上がるほど騒音トラブルが増えるという言葉が印象に残った。音を出す側はこんな音でそこまで言わなくてもと思い、お互いに被害者意識が高まりトラブルへと発展してしまう。トラブルを防ぐ為には被害者意識を感じ怒りを抱かないことが重要になる。
最終章ではアメリカの実践例を基にトラブル解決機関についての提案がなされている。日本の行政もぜひ参考にしてほしいと思う。
様々な行政機関に置いて役立ててほしい一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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