パラドックスの科学論: 科学的推論と発見はいかになされるか

著者 :
  • 新曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788513273

作品紹介・あらすじ

◆その魅力を語り尽くす

パラドックスとは何か、その魅力はどこにあるのでしょう。「一見、不合理で
あったり矛盾したりしていながら、よく考えると真理である事柄。逆説」と辞
書にはあります。「アキレスと亀」の話などが有名ですね。パラドックスはあ
らゆる分野に現われますが、特に科学の分野には多く、科学的発見が世間の常
識を覆すことでなされることが多いからでしょう。本書は、科学の歴史に現わ
れてきた多くのパラドックスを、ユーモアをまじえて詳述します。「アキレス
と亀」の卓抜な解釈から始めて、サイズの話、「量る」ことのパラドックス
(「たましい」や「幸せ」を量る)、ニセ科学、セレンディピティー論(発見
のパラドックス)、そしてサンデル先生の白熱教室でおなじみの「路面電車問
題」などまで、さまざまなパラドックスを取り上げ、意想外の思考が展開され
ます。パラドックスの魅力を満喫させてくれる第一級の読み物・テキストです。

感想・レビュー・書評

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  • うーん。

  • 井山先生には学生時代お世話になった。理学部の学生であった私は、人文学部にもぐりこんで読書会などに参加させていただいていた。就職するときに出版社を紹介していただいたりもした。だから、あまり批判的な書き方はしたくないのだけれど、話題が豊富過ぎて、結局何が言いたかったのかが見えてこなかった。もちろんおもしろいエピソードもたくさんあった。アルキメデスにしたって、今まで私が理解していたのとはちょっと違う書き方がしてあった。ニールス・ボーアの試験答案の話も抜群におもしろい。これはボーアの伝記を読まなければいけないと思った。それで探してみたら、本棚の奥にボーア自身が書いた本が見つかった。けれど、それは論文集で、本棚の肥やしにしかなりそうになかった。最終章に登場する「禿のパラドックス」は、たしか野崎先生の数学の本で読んで知っていた。これが初めての体験であれば、かなり新鮮だったのだろうが、すでに授業ネタでも使っている。久々に単行本を購入しようかと思いましたが、結局図書館にお願いして買ってもらいました。それでも買ったことには変わりないし、その方が少しでも多く人目に付くから貢献できたのではないかと思っている。

  • 2013年6月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 開架図書(3階)
    請求記号: 401//I97

    【選書理由・おすすめコメント】
    科学的思考がよく分かる本のようだったから
    (理学部 化学科 1年)

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著者プロフィール

新潟大学人文学部教授(2013年現在)

「2013年 『パラドックスの科学論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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