コピペと言われないレポートの書き方教室: 3つのステップ

著者 :
  • 新曜社
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本棚登録 : 170
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788513457

作品紹介・あらすじ

◆コピペ力を引用力へ

多くの大学で盗作問題、とくにコピー&ペースト操作で継ぎはぎされたレポー
トの問題が、学期末の風物詩になっています。「コピペ」をやめさせ自分の力
でレポートを完成するようにさせる教育は全大学必須と言えるでしょう。しか
し電話帳のような分厚い家電の取扱説明書を読む人が少ないように、細かな文
章作法まで伝えるマニュアルは分厚すぎて使いづらいものです。大学新入生が
やる気を失わずに書き始められるためには、まず最低限のポイント、「コピ
ペ」と引用の区別を知り、調べたことを引用・要約しつつ自分の意見を述べる
方法に絞ったマニュアルが必要ではないでしょうか。初めて読む教科書として
プレゼミにも最適な一冊です。著者は徳島大学総合科学部准教授

感想・レビュー・書評

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  • コメント

  • のいほい氏がレコメンしてたので読んでみた。

    氏が指摘・引用していたことと重複するけれど、確かにあとがきは一読の価値あり。

    大学生向けに書かれた本だけれど、そうでない人も一読の価値あるな。

    SNSがこれだけ普及して文字で自分の"意見"を発信する機会が増えてきたので、ちゃんとした自分の意見を述べるルールというのは知っておいていい。

    自分の経験だと中学、高校では習わず大学のゼミで漸く習うくらいだけれども、それだと遅いよね。


    自分の意見に根拠をつけることは「相手の意見をよく聞いて、それを理解し、適切に反論すること」と表裏一体です。(P.93)

    Twitterでガーガー仰っている方々はこれが出来てないように見受けられる。

    「民主主義とは多数決だ」と多くの日本人が誤解していますが、実は民主主義の本質は、すべての人が対等な立場で自分の意見を根拠づけて主張し、討議し、お互いに納得できる合意点を探るというところにあります。(P.94)
    感情論で意見をいうと通用しないのは感情は根拠にならないし、共有もしきれないから、互いに納得出来ないから。

    そして著者は最近学生のレポートに「人それぞれ」という言葉が目立ってきているとし、「それは結局何も言っていない、無責任な言葉だ」とする。

    こうした言葉が目立ってきた背景に新自由主義(ネオリベラリズム)があり、"一見相手を尊重すると見せかけて、相手の意見をよく聞かずに体よく切り捨てる(P.97)"態度であると指摘する。

    これは鋭い指摘だが、あとがきで(どうしても言いたいという衝動を感じさせながら)述べられている言葉なので、もう少し丁寧に解きほぐして欲しかったり。仰りたいことは分かるのですけれども。

  • 平易に書かれているので学生が読むのにも適当な本。学生はもちろんだが、指導する中高の教員にはまずこれを読んでレポート課題の指導をしてもらいたいなあと。おすすめの本です。

  • ▼付箋箇所
    P.5_実際に要約するときには、要約したい文書をまず全部読み、主旨を把握した上で、原文を見ないで書いてみる。書いた後に、原文の主旨どおりかを、読み比べて確認し、不適切なら、また原文を見ないで書き直す。

    P.14_Wordの「脚注機能」を活用しよう。

    P.30_ネットで根拠を書いていないが興味深い意見を見つけたら、情報のありそうな場所(各省庁)などから探してくる。

    P.40_Wordの引用文献機能を活用しよう。

    P.67_レポートの書き方のポイント:接続詞を入れる。
    基本は、たとえば、しかし、それゆえ、つまりの4つ
    起:テーマ(論じるべきことを書く
    承:たとえば
    転:しかし
    結:それゆえ、つまり

    P.79_コピペと言われない書き方の総まとめ
    基本的な例題が掲載されている。

    P.82_電子メールでレポートを提出する
    科目名+自分の名前にタイトルをするなどの基本的な
    ことが書かれている。

    ▼まとめ
    序論本論結論ではなくて起承転結のみの説明となっているので、やや不安が残る。ただ、「承」と「転」を合体させて本論にあててしまうと解釈して読み進めれば大丈夫かと思う。
    脚注機能と引用文献機能はいつも使う機能ではないため、ここに記載。
    ちなみにWordの説明が豊富なので記載。
    http://word.eins-z.jp/

    電子メールでのレポート提出は、どんなものでも受け付けてくれると思うが、先生にとって都合の良い方法を知る上でよかった。

  • これはいいなあ。
    分量も少ないし難しいことは一切書いていないけど、「考えるとは何か」についての深い考察と熱いメッセージと知に従事する著者の矜持とが伝わってくる。
    最後のあたりはちょっと感動するね。

  • 以下の内容が印象に残りました。

    *ウィキペディアは使ってはいけない?

    *情報源を示すことで「盗作」ではなく「引用」になる

    *wordの「引用文献機能」を活用しよう

    *「常識」の反対を意識的に考えてみる

    *ネット情報の活用方法・ウェブページは調査のきっかけとして利用する
    文献や論文を検索する


    *「思う」と書かず、「根拠」を考える

    *「ある程度」「いろいろ・さまざま」「本来の意味での〇○」禁句

    *「接続詞、主語、目的、術後」という文章を心がける。

    *不条理な理論・・感情を根拠にしていないか

  • 816

  • レポートの書き方に絞っている点、コピペというウェブで調べるという時代背景に基づいて書かれている点が、大きなポイントだと思います。さらに「レポートをどうして書くのか」という前提をしっかりと説明してくれていますが、レポートを書かせている教員も理解できているのかと不安になります。教員こそ読むべきではないでしょうか。

  • (特集:「レポートの書き方」)

    ↓利用状況はこちらから↓
    http://mlib.nit.ac.jp/webopac/BB00536186

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著者プロフィール

1970年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、徳島大学准教授。専門はフランス近代哲学、科学哲学。主な著書に、『コンディヤックの思想』(勁草書房、2002年)、『人間科学の哲学』(勁草書房、2005年)、『認知哲学』(新曜社、2009年)、『ひとは生命をどのように理解してきたか』(講談社、2011年)、『コピペと言われないレポートの書き方教室』(新曜社、2013年)、『人をつなぐ対話の技術』(日本実業出版、2016年)ほか。

「2017年 『「大学改革」という病』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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