「赤ずきん」のフォークロア: 誕生とイニシエーションをめぐる謎 (メルヒェン叢書)

  • 新曜社
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本棚登録 : 12
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788513624

作品紹介・あらすじ

「赤ずきん」のお話は、とても短いのに、「シンデレラ」と並んで人気があります。しかしこのお話には多くの謎があります。ペローとグリムでは結末が全く違います。一方は狼に食べられてそれっきり、他方は狼が腹をさかれて生き返る。女の子が狼と同衾したり、殺されたおばあさんの血を食べるところなど、童話とは思えない残酷な場面もあります。そもそも女の子の名前「赤ずきん」というのはペローの創案ですが、どこから来たのでしょうか。

本書は、それがフランス各地に伝わる「胞衣に包まれて生まれた子ども」伝承(「禍々しい」被りものに包まれて生まれた子どもだが超能力がある)に由来することを、レヴィ=ストロースの弟子ニコール・ベルモンの説に拠りながら明らかにします。さらに、この話を少女が大人の世界に生まれ変わる通過儀礼の物語とする著者の説と併せて、「赤ずきん」の謎をフォークロアの世界にさぐります。

感想・レビュー・書評

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  • 請求番号:388.3/Kis
    資料ID:50075127
    図書館1階 学生選書コーナー

  • 「童話が語る普遍的な意味」評:小倉孝誠(慶応大教授) 北海道新聞
    http://www5.hokkaido-np.co.jp/books/new/3.html

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    「◆「赤ずきん」がますますおもしろくなる◆
    「赤ずきん」のお話は、とても短いのに、「シンデレラ」と並んで人気があります。しかしこのお話には多くの謎があります。ペローとグリムでは結末が全く違います。一方は狼に食べられてそれっきり、他方は狼が腹をさかれて生き返る。女の子が狼と同衾したり、殺されたおばあさんの血を食べるところなど、童話とは思えない残酷な場面もあります。そもそも女の子の名前「赤ずきん」というのはペローの創案ですが、どこから来たのでしょうか。
    本書は、それがフランス各地に伝わる「胞衣に包まれて生まれた子ども」伝承(「禍々しい」被りものに包まれて生まれた子どもだが超能力がある)に由来することを、レヴィ=ストロースの弟子ニコール・ベルモンの説に拠りながら明らかにします。さらに、この話を少女が大人の世界に生まれ変わる通過儀礼の物語とする著者の説と併せて、「赤ずきん」の謎をフォークロアの世界にさぐります。」

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著者プロフィール

武蔵大学名誉教授。日本のフランス文学・比較文学者。
元比較文学会会長。その他、東京大学などの非常勤講師を務める。
バルザック、ジュール・ヴェルヌ等のフランス文学の研究、フランス文学を軸に、幻想文学、児童文学での比較文学的研究を行う。また、創作も手掛ける。
1956年、東京大学文学部フランス文学科卒業。
1961年、同大学院比較文学科修士課程修了。

(主な著訳書)
◎創作
『琥珀の町 幻想小説集』(国書刊行会、1998年)
『白い繭─幻想短編集』(沖積舎、2014年、「宗左近文藝賞」受賞)

◎評論・研究
『ネモ船長と青ひげ』(晶文社、1978年)
『幻想物語の文法─「ギルガメシュ」から「ゲド戦記」まで』(晶文社、1987年、のちに「ちくま学芸文庫」所収)
『フランスの子どもの本─眠りの森の美女」から「星の王子さま」へ』(白水社、2001年)
『名編集者エッツェルと巨匠たち』(新曜社、2007年、「児童文学学会特別賞」受賞) ほか。  

◎共編著[編集]
『世界の児童文学』(私市保彦・亀井俊介共編著、国土社、1967年)
『「赤ずきん」のフォークロア──誕生とイニシエーションをめぐる謎』(私市保彦・今井美恵共著、新曜社、2013年) ほか。

◎翻訳・編訳
ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』(岩波少年文庫、2005年)
ジュール・ヴェルヌ『二年間の休暇』(岩波少年文庫、2012年)
ミシェル・セール序『ジュール・ヴェルヌの世紀』(私市保彦監訳、石橋正孝・新島進訳、東洋書林、2009年)
ウィリアム・ペックフォード『ヴァテック』(国書刊行会、1990年)
バルザック『幻想・怪奇小説選集1〜5』(「百歳の人」、「アネットと罪人」、「呪われた子」、「動物寓話集」訳、水声社、2007年)
バルザック『芸術/狂気小説選集全5巻』(「絶対の探求」、「赤い宿屋」訳、水声社、2010年)
バルザック『神秘の書』(編集・「あとがき」と「ルイ・ランベール」訳、水声社、2013年) ほか。

「2015年 『地底の大冒険 タケシと影を喰らう龍魔王』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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