社会脳シリーズ7 小説を愉しむ脳: 神経文学という新たな領域

制作 : 苧阪 直行 
  • 新曜社
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本棚登録 : 17
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788514072

感想・レビュー・書評

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  • 小説を読んでいる時の脳についての話というよりは、文字・文章そのものの理解に関わる脳内機構の話が多かった印象。

    日本語と外国語をそれぞれ読んでいる時の脳活動の違いや、読書している際のワーキングメモリ、オノマトペの脳内表現など、ユニークな研究を知ることができました。

    文字の認識に関わる脳部位は後頭葉のVWFA(視覚語形領域)だと個人的に大学では学んだのですが、この本によれば色々学説があるそうで、聴覚課題・物体の命名課題でも活動するとか、視覚刺激のグルーピングに関わるなど、まだ議論に決着は付かないとのこと。

    音声言語に比べれば文字言語の歴史は非常に浅いので、それを考えれば、脳がわざわざ文字認識に特化した領域を作り上げたというよりも、本の中で紹介されている通り、複数の脳領域間の相互作用でその機能を担っているとか、あるいは「ニューロン・リサイクリング」が起きていると考える方が、合理的な気もしてきます。

    オノマトペについての研究では、オノマトペがクオリアを表現する言葉であることを示唆するいくつかの事例を見ることができて、興味深かったです。

  • 【選書フェア2015】
    資料ID:98150954
    請求記号:491.371||O
    配置場所:工枚選書フェア

  • 系推薦図書 3系(情報・知能工学系)

    【配架場所】 図・3F開架 
    【請求記号】 491.371||SH||7

    【OPACへのリンク】

     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=172157

  •  人間の脳のはたらきは、対象者に何らかのテストをさせて、そのときの脳の fMRI でどこがどれくらい活性化するかで判断していくらしい。また、ある機能の障害がある人と健常者の fMRI を比較することも有効らしい。この本では『小説を愉しむ脳』というタイトルどおり言語を読むときの反応が中心で、単語が読めなくなる病気があることを初めて知った。
     おもしろかったのが 6章「読書における文の理解とワーキングメモリ」で、文章を読むのが苦手(と言っていいのかわからないが)な人はある単語に一度注意を向けると、その注意を抑制することができないらしい。重要なところを意識することは大切だけれど、そうでないところを意識しすぎるのは良くない、っていうのは特に本を速く読もうとしたら必要な考えかもしれない。

  • 491.371-シヨ 300395027

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