遊ぶヴィゴツキー: 生成の心理学へ

制作 : Lois Holzman  茂呂 雄二 
  • 新曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788514089

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  • ・二元論を斥け、パラダイムから離脱
    ・問題解決をするための認識論から、統合的、生成的、持続的プロセスを目指す道具と結果の方法(探究)

    ・「社会が人間を人間として形作ると同時に、社会も人間によって形作られる(マルクス)」をベースにしている。
    ・「学習が先導する発達は集合的に創造される」

    ・「発達の再近接領域」とは?また、ここで言われる「子ども」とはどこまでの発達?幼児期?中学校入学以前程度?
    結局、発達し続けるには、リスキーな新しい世界に飛び込み(新しい世界で適応するには新たな自分を創造せざるを得ない)、『世界を広げ続ける』行為を「快」と感じるマインドセットをもつしかないのではないか。

    ・「子どもの最大の達成は遊びの中で可能になる」「遊びに自由度を与える想像力と、遊びを制約するルールの相互作用が遊びの発達的潜在力をうみ出す」とある。
    遊びとは自由遊び(ごっこ遊びやファンタジー遊び:幼児期)、ゲーム遊び(サッカーやドッジボールなどルールに依拠:学齢期から成人)、劇的プレイまたはパフォーマンスなどを指すとあるが、この「遊び」を学校教育の授業や活動場面に取り入れることで、「子どもの最大の達成」を促せるのではないか。

    ・「話すことの構造は、単純に思考の構造の鏡像ではない。それゆえ、衣服のように思考に着せることはできない。話すことは、発達した思考のただの表現ではない。思考は話すことへと変換されるとき、再構造化される。それはことばによって表現されるのではなく、完成される」は、「『建築予定の家のイメージがあり、それを建築模型で示す』のではなく、『積み木を積み上げながら建造物がつくられ、つくりかえられていく』」イメージなのかな?自分自身が比喩で理解を確かめようとしている精神構造もまた、自分の「ことば」をもたない事柄を自分の枠で表現しようというなかで動く思考の感性なのだろうか。ウェビングなどの思考ツールも、表現しながら思考し、相互で作用しあっているように思う。「表現ツール」ではなく「思考ツール」である所以なのかもしれない。

  • 「学生へかかわる際の指南書の一つではないかと思います。」 看護教員

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