日本人は論理的に考えることが本当に苦手なのか

著者 :
  • 新曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788514522

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  • 『日本人は論理的に考えることが本当に苦手なのか』(山祐嗣 新曜社 2015)

    【版元】
    装幀=末吉亮(図工ファイブ)
    四六判並製192頁
    本体2000円+税
    発売日 15.11.16
    ISBN 978-4-7885-1452-2
    http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1452-2.htm


    【目次】
    はじめに [i-iv]
    謝辞 [v-vii]
    目次 [viii-x]

    1章 世紀の亡霊 001
    1-1 日本人は劣等民族? 001
    1-2 本書の概観 011

    2章 人間は論理的なのか 019
    2-1 人間は論理的であると考える理論 019
    2-2 人間が非論理的であるとする証拠 027
    2-3 内容による影響と進化心理学的理論 029
    2-4 2種類のシステム 036
    2-5 人間は論理的なのか 042

    3章 「論理的」とはどういう意味か? 045
    3-1 論理学は「論理的」を保証するか? 045
    3-2 論理学は「合理性」を保証するか? 051
    3-3 論理学は「直観的正しさ」を保証するか? 058
    3-4 この章の結論─―論理的とはどういう意味か 061

    4章 東洋人の弁証法 067
    4-1 西洋的な教育を受けていない人々の思考についての研究 067
    4-2 西洋人の規則基盤的思考と東洋人の弁証法的思考 071
    4-3 東洋人は、本当に弁証法的なのか 079

    5章 もし東洋人の弁証法的思考傾向が高いとすれば 085
    5-1 西洋人の分析的認知と東洋人の全体的認知 085
    5-2 論理的思考と知能指数 090
    5-3 柔軟な思考としての弁証法 095

    6章 思考の文化差をどのように説明するか 103
    6-1 認知や思考の民族差は遺伝子による差異か? 103
    6-2 西洋の個人主義文化と東洋の集団主義文化 110
    6-3 文化的伝統としての素朴弁証法と陰陽思想 117
    6-4 言語とコミュニケーション 123

    7章 文化的適応の理論に向けて 133
    7-1 文化のビッグ・バン 133
    7-2 地勢的・気候的・生態的要因による文化多様性の説明 138
    7-3 比較文化の心理学における社会生態学的アプローチ 146

    8章 終わりに 155
    8-1 文化差の過大視 155
    8-2 日本人論として 161

    引用文献 [3-10]
    索引 [1-2]

  • 日本人論ではなく認知科学の本。前半の論理的思考に関する認知科学の知見の紹介はすばらしかった。後半の弁証法や東洋文化論みたいな話はちょっと怪しいところがあるのだが、各種の考察を紹介していて楽しく読める。あちこちで名前を見る人々がどういうことをしていてどういう歴史的関係にあるのかっていうのがやっとわかった。素朴弁証法っていうか、矛盾や曖昧さを好む思考とか全体論的思考とかってものを評価するきっかけになりそう。おすすめ。

    p.85の「ソクラテス」のところはさすがに誤植だろう。

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著者プロフィール

1988年、京都大学大学院教育学研究科学修認定退学。博士(教育学)。神戸女学院大学人間科学部教授。専攻:認知心理学、思考心理学。[主要著作]『演繹推理の認知モデル』(ナカニシヤ出版、1994年)、『合理性と推理』(訳、ナカニシヤ出版、2000年)、『行動と深層の心理学』(共著、学術図書出版社、1993年)、他。

「2018年 『健康的存在』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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