記号創発システム論 来るべきAI共生社会の「意味」理解にむけて (ワードマップ)
- 新曜社 (2024年9月3日発売)


- 本 ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788518544
作品紹介・あらすじ
記号(言語)の意味はどのように成立しているのか? この根本問題に最先端のAI・ロボティクス研究者と、第一線の人文社会系研究者らが集い探究する新学融領域、記号創発システム論。来るべき生成AIとの共生社会を見通すための、初のキーワード集。
※人工知能、ネオ・サイバネティクス、プラグマティズム、現象学、発達心理学、ロボティクス、自由エネルギー原理、エナクティヴィズム……等々、人文学から工学まで20名を超える各分野の第一人者が執筆。
感想・レビュー・書評
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記号(言語)の存在意義の考察から始まり、学習して成長する我々自身やAI・ロボティクスについて掘り下げている一冊。
AIとの共生社会という将来的課題を見据えて、概念を伝えるために必須となる記号と言語を探求していきます。
人工知能、ネオ・サイバネティクス、プラグマティズム、現象学、発達心理学、ロボティクス、自由エネルギー原理、エナクティヴィズム、などの各分野の研究者が執筆しています。
私たちは他者へ何かを伝える際に、頭の中に描かれている概念そのものをポンっと出して手渡すことはできません。
ですので、基本的には概念を記号と言語に変換して言葉にしたり文章として紡ぐ必要があるわけです。
そしてそれは人類が作り出そうとしている高度なAIやロボットにとっても同様であり、彼らは映像や音響についても人間以上に記号として捉えています。
記号や言語の持つ神秘性と力を改めて考えさせられました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おらワクワクがとまらねーぞ
RPGのオープニング動画を見ているようだ
辛く長い戦いが始まる(僕が冒険をするわけではなく冒険をした勇者の途中経過をたまに又聞きするくらいしかできないけれど) -
【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/720431 -
【書誌情報】
編者 谷口忠大
ジャンル 哲学・思想
科学・科学論
シリーズ ワードマップ
出版年月日 2024/09/01
ISBN 9784788518544
判型・ページ数 4-6・292ページ
定価 3,080円(本体2,800円+税)
記号(言語)の意味はどのように成立しているのか? この根本問題に最先端のAI・ロボティクス研究者と、第一線の人文社会系研究者らが集い探究する新学融領域、記号創発システム論。来るべき生成AIとの共生社会を見通すための、初のキーワード集。
人工知能、ネオ・サイバネティクス、プラグマティズム、現象学、発達心理学、ロボティクス、自由エネルギー原理、エナクティヴィズム……等々、人文学から工学まで20名を超える各分野の第一人者が執筆。
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/index.php?book_no=650985&changeview=pc
【目次】
はじめに
第I部 Foundations of Symbol Emergence Systems
Ⅰ-1 記号創発システム 人間とAIが共に見出す意味の世界に向けて
Ⅰ-2 記号学と記号論 意味を捉える二つの視点
Ⅰ-3 プラグマティズム 記号の意味とは何か?
Ⅰ-4 ユクスキュルの環世界論 生物から見た世界
Ⅰ-5 発達心理学と構成主義 ピアジェから現代まで
Ⅰ-6 ネオ・サイバネティクスと情報 情報とは何か?
ブックガイドⅠ
第II部 Symbol Emergence in Robotics
Ⅱ-1 記号創発ロボティクス 記号接地問題を超えるための構成論的アプローチ
Ⅱ-2 言語習得 統計学習と社会的認知
Ⅱ-3 ロボットによる語彙獲得 確率モデルに基づく語彙獲得のモデル化
Ⅱ-4 確率的生成モデル ベイズ推論に基づく認知モデリングのための基礎理論
Ⅱ-5 マルチモーダル物体概念形成 確率モデルに基づく概念のモデル化
Ⅱ-6 マルチモーダル場所概念形成 移動ロボットによる空間認知とセマンティクス
ブックガイドⅡ
第III部 Cognitive Development in the Environment
Ⅲ-1 認知発達ロボティクス 構成的アプローチによる認知発達の理解と設計
Ⅲ-2 自由エネルギー原理と予測符号化 脳機能を説明する統一的な計算理論
Ⅲ-3 好奇心と探索 私たちはなぜ学ぼうとするのか?
Ⅲ-4 感情と予測的処理 感情はどのように生まれるのか?
Ⅲ-5 ニューロロボティクス 神経システムでロボットを制御する
Ⅲ-6 ディープラーニングと表現学習 現代の人工知能をささえる基礎理論
Ⅲ-7 世界モデル 主観的な経験から世界を学ぶエージェント
ブックガイドⅢ
第IV部 Embodiment, Mind and Consciousness
Ⅳ-1 身体性と知能の創発 身体性認知科学からソフトロボットまで
Ⅳ-2 エナクティヴィズム 表象なしの身体的行為としての認知
Ⅳ-3 現象学 現われと経験に基づく思考
Ⅳ-4 意識とクオリア 意識の中身と記号はどう関係するのか?
Ⅳ-5 AIロボット社会 記号を用いるロボットと共生するとはどういうことか?
ブックガイドⅣ
第V部 Dynamics of Culture, Norms and Language
Ⅴ-1 文化心理学と記号圏 ミクロとマクロのせめぎあいを捉える
Ⅴ-2 言語の進化と創発 ヒトはいかにして言語を手にしたか?
Ⅴ-3 大規模言語モデルと分布意味論 大規模言語モデルは言葉を理解しているのか?
Ⅴ-4 マルチモーダルな言語教育 環境とのプラグマティックなインタラクション
Ⅴ-5 創発する倫理 記号創発システム論が描く倫理の未来
Ⅴ-6 法システムと記号の創発 人と記号の相互触発的な関係性
ブックガイドⅤ
第VI部 Symbol Emergence Systems and Beyond
Ⅵ-1 生成AI時代の言語 大規模言語モデルが教えてくれたこと
Ⅵ-2 記号創発システムの構成論 複数の主体を繋ぐ確率的生成モデルと言語ゲーム
Ⅵ-3 集合的予測符号化仮説 言語が世界を予測するために私たちが存在するのだとしたら
Ⅵ-4 社会的知能の三層モデル 記号創発システムにおける集合的知性とその時間
Ⅵ-5 生成AIとの共生社会へ向けて これからの私たちが生きていくために
ブックガイドⅥ
著者プロフィール
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