昔、言葉は思想であった ―語源からみた現代

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  • 時事通信社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788709744

作品紹介・あらすじ

経済、社会、政治そして文化にかんする108個のキータームの語源をたどり、言葉の病理が現代を煩悩に落とし入れていることを明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • これ読み始めました。Evaでメモしながら、、

  • 西部先生はこの本でケリをつけました。

    それは近代という時代を懐疑せず、
    でたらめな妄言を吐き続けてきた知識人に対してです。

    西部先生は、この本で言葉の正当な意味を示し、
    いかに現在使われている知識人の言葉が
    社会に混乱を引き起こしているかを明らかにしています。
    これまで知識人が妄想し設計してきた思考の前提が
    暗に明にぶったぎられているわけです。

    絶対に読まなくちゃいけません。

    僕みたいに、哲学の世界から程遠いような人間が、
    どのように考え状況に応じていくかを考える上でも勉強になるので、
    そういう人たちにも絶対おすすめです。

  • 目次

    プロローグ(prolgue)

    Ⅰ 経済の言葉―視野の何という狭さ

      経済(economy)/政治経済学(political economy)
      エコノミスト(経済分析屋economist)/市場(market)
      民間(private sector)/競争(competition)/貨幣(money)
      合理性(rationality)/労働(labor)/賃金(wages)
      搾取(exploitation)/価格(price)/資本(capital)
      技術(technology)/官僚(bureaucrat)/活力(vitality)
      欲求(want)/物質(material)/用役(service)
      消費(consumption)/家庭(household)/事業(business)
      企業(enterprise)/職業(occupation)/産業(industry)
      期待(expectation)/保護(protection)


    Ⅱ 社会の言葉―視線のあまりの低さ
     
      近代的(modern)/社会体(society)
      共同体(community)/地域(region)/県(prefecture)
      個人(individual)/家族(family)
      伝統(tradition)/大衆(mass)/市民(citizen)
      道徳(moral)/愛郷心(patriotism)
      特権(privilege)/世界(world)/秩序(order)
      独立(independence)/維新(restoration)/革命(revolution)
      恐怖(terror)/挑戦(challenge)/意見opinion
      輿論(public opinion)/処方箋(prescription)
      流行(fashion)/人気(popularity)
      住民(inhabitant)/媒体(media)


    Ⅲ 政治の言葉―視野の大いなる歪み
      
      政体(polity)/政治家(statesman)
      民衆政治(democracy)/民衆扇動(demagogy)
      代表(representative)/議会(parliament)
      宣言(manifesto)/自由(liberty)/権利(right)
      責任(responsibility)/権威(authority)
      国家(nation state)/政府(governmennt)
      憲法(constitution)/選挙(election)
      国民投票(referendum)/野党(opposition party)
      少数派(minoriyies)/政治的正しさ(political correctness)
      平和(peace)/侵略(aggression)/外交(diplomacy)
      国益(national interest)/国連(united nations)
      国際紛争(international dispute)
      天皇(emperor)/保守(conservative)


    Ⅳ 文化の要素―視野の驚くべき暗さ

      文化(culture)/人間(man)/教養(liberal arts)
      情報(information)/常識(commonsense)
      評論(critque)/宗教(religion)/歴史(history)
      進歩(progress)/時代(age)/風土(climate)
      国体(national identity)/人格(personality)
      自分(self)/教育(education)/学校(school)
      思案(speculation)/専門(speciality)
      構造(structure)/左翼(left wing)/機会(opportunity)
      成功(success)/運動技術(sports)/病院(hospital)
      討論会(symposium)/冗談(kidding)/幸福(happiness)

    桔文(epilogue)

  • すらすらと読み進みやすい本ではなかったが、昨今の歪みみたいなものは、語源に基づいて名称を変更するだけで、意外とちゃんとした方向へ戻っていくのではないか?と思わされる語がいくつもあった。
    個人的には、「平和」、「権利」、「義務」とか「民主主義」のニュアンスが思っているのと全然違っているのが印象的。
    あと、「左翼」とかも、へぇ~~、と驚きでした。
    本の「タイトル」が、まさに!という感じです。

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著者プロフィール

西部 邁(にしべ すすむ)
1939年3月15日 – 2018年1月21日
北海道生まれ。北海道札幌南高等学校卒業後、東京大学入学。60年安保闘争に参加し、新左翼運動を先導。しかし61年3月に左翼過激派と決別。東京大学大学院経済学研究科理論経済学専攻修士課程修了。

東京大学教養学部教授時代の1988年に中沢新一さんの助教授採用をめぐる採決(否決)に抗議して大学を辞職。以降評論活動を続ける。「朝まで生テレビ」に出演してお茶の間にも名を馳せた。
主な受賞歴として、1983年『経済倫理学序説』で吉野作造賞、1984年『生まじめな戯れ』でサントリー学芸賞、1992年第8回正論大賞、2010年『サンチョ・キホーテの旅』により芸術選奨文部科学大臣賞。
(2018年5月10日最終更新)

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