普通の教師が“普通”に生きる学校 モンスター・ペアレント論を超えて

  • 時事通信出版局 (2013年2月28日発売)
4.00
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (196ページ) / ISBN・EAN: 9784788710832

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 普通の教師が“普通に"生きる学校―モンスター・ペアレント論を超えて。小野田正利先生の著書。不平不満やクレームを言う保護者をモンスター・ペアレント、トラブルメーカー扱いするのは簡単。でも、そんなモンスター・ペアレント、トラブルメーカーにも言い分はあるのも当然。だからといって全ての不平不満やクレーム、モンスター・ペアレントに対して真正面に向き合っていたら教師や学校関係者だって身が持たない。教師も保護者もお互いに、ある程度の割り切りとリラックスする心の余裕を持つことが一番じゃないかなあ。

  • 学校図書館で借りた本。

    文章はとても読みやすい。
    またいろいろな事例を通して一口に親の苦情と言ってもそれらすべてをモンスターペアレントと言ってはいけないのだと感じた。

    相手より優位に立ちたくなるという表現を見て、気を付けようと戒めた。
    確かに誰かとトラブルになった時防衛本能が働いて「相手より有利な立場にいたい」と思うのは自然な感情だろう。だがしかしどちらが上とか下ではなく対等に相手と向き合いたいものだ。

    保護者のいろいろな意見を聞いて「先生の気も知らないで勝手なことをいろいろ言うよな」と思ったけど自分を振り替えってみてあの先生はこの先生はと友達と話していたなと反省した。
    先生、生徒のしらないところでも大変だったんですね。

    教師の仕事時間を考えると憂鬱になる。民間企業に任せられるところは任せられないだろうか。先生がゆとりをもって仕事に接することが出来ないとうつ病発生率は上昇してしまう。
    あと先生同士がお互いに問題を共有できるような環境も大切ですね。
    どんなに大変でも「それが公務員である教師の仕事」だと言われてしまったらどんどん先生を追い詰めてしまうだろう。

    正直、親の悩みの部分まで介入する必要もあるのかと思ったら困惑の気持ちでいっぱいになった。
    先生はどこまで関わるか、その境界を見極めることが大事だろう。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

大阪大学名誉教授。専門は教育制度学。
〈最近の主な業績〉
小野田正利(2017)『「迷惑施設」としての学校―近隣トラブル解決の処方箋』時事通信社 小野田正利(2015)『先生の叫び 学校の悲鳴』エイデル研究所

「2022年 『争う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小野田正利の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×